「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 J2第15節 福岡-新潟】「点数が取れそうだなと感じたのは1回。枠にいかないのが課題」/長谷部茂利

2020明治安田生命J2リーグ 第15節
日時:2020年8月29日(土)19:03キックオフ
会場:ベスト電器スタジアム/2,701人
結果:アビスパ福岡 0-1 アルビレックス新潟
得点:[福岡]エミル サロモンソン(17分)

◎長谷部茂利監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「後半の立ち上がりに失点してしまいました。そこの全体の統一感というか、集中力も含めて、守備のところのプレーがちょっとお粗末だったかなと思います。その他には多少のピンチはありましたけれども、大きく崩されることなくしのいでいました。また攻撃面では、トライしているところ、崩しのところ、選手は何度かチャレンジしたんですけれども、崩すには至りませんでした。ショートカウンターなど、何度かシュートのチャンスはあったんですけれども、1回ですかね、点数が取れそうだなと感じたのは。シュートが枠にいかない、そこは我々の課題です。またトレーニングして、まずは枠内シュートになるように改善していきたいと思います」

Q:前半を見ている限り、思惑通りに試合を進めていたのはアビスパだったように思います。ただ、後半の失点で流れが変わったというか、向こうが落ち着いてしまって、『あの1失点が』という印象があるのですが、監督はどのようにご覧になっていますか?
「いい守備からいい攻撃という、ひとつの守備時のテーマですが、シュートに至るところまで、ショートカウンターに至るまではなかったとは思うのですが、そこはある程度、いい取り方だとか、いいオーガナイズ、いい連動ができてよかったと思います。それが1回のあのプレーで壊れてしまうというか、失点までしてしまうのはもったいなかったなと思います。立ち位置とか、プレーの質で変わったと思うんですけれども、その数分前にはベンチから見ていて、少し一体感がなかったように感じましたが、前から行くのか、セットして全員で連動していくのか、どちらも連動が必要なんですけれども、あの一瞬だけ、後半から始まって数分のところでそういう隙があったと。そこを1人の人間、2人の人間にやられたと、そういうふうに感じています」

Q:前半はペナのところまで行く回数は多かったと思いますが、スタンドから見ている感じだと、そこから先で誰が点を取るのか、どうやって点を取るのかというところが見えなかったなという印象を受けました。
「ペナルティエリアの被侵入回数について、非常にいい数値を残しているのが新潟さんなんですね。コンパクトにラインを上げて、入ってくるボールに対して必ずヒットする。そういう意味では、今日、ミーティングも含めて選手と共有たのは、ボールも人もペナルティエリアの中に入っていこう、入れて行こうということでしたが、そこがまだまだトレーニング不足、実力不足で、入れるに至らなかった、入っていけなかったと思います。もっとトレーニングをして、何が相手にとって怖いのか、何がいいプレーなのかということを明確にして、ミスを恐れて入れないのではなく、そこに果敢にチャレンジし行くべきだし、そこを合わせて質を高めていかないと、いつまで経っても点数は取れないと思います。どれだけフリーでも、ペナルティエリアの外からシュートを打った、そういう場面では、あまり得点には結びつかないですね。可能性は低いです。中でシュートを打てるようにチームを持っていきたいと思います」

Q:松本選手が前節に引き続いてフル出場し、今日の試合は前節の栃木戦とはとは違う戦い方でしたから、彼の特徴が活きる展開が多かったように思いますが、いかがでしょうか?
「ボールを触った時に、チームのタクトを振るう、ボールを配給して『左から攻めなさい』『真ん中からいけないか』、そんなメッセージのあるパスがあったと思います。そういうところに全員が共鳴してゴール前までは行きたかったんですけれども、それはできませんでした。でも、ビルドアップのところでは良さを出してくれました」

[中倉一志=取材・構成・写真]
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ