【無料記事】新たに5名の選手を迎えて始動!目標は「リーグ戦8位以上、カップ戦ベスト4以上」:【ニュース&レポート】
2023年1月7日、雁の巣球技場にいつもの光景が戻ってきた。ミーティングを終えてピッチに姿を現した監督、スタッフ、選手の表情に浮かぶのは、また仲間と一緒に戦える嬉しさ。みんな良い表情をしているのが印象的だった。
まずはファン、サポーターへ向けての長谷部監督の挨拶から始まり、そこへトラメガ片手の川森敬史代表取締役社長、そして川森社長から今季のフロントの大型補強として紹介された杉山力裕スカウト(トップ&アカデミー)と続く。選手代表の挨拶は宮大樹。「去年はハラハラドキドキさせてしまったが、今年はワクワクするような結果と順位を取りたい」と意気込みを口にした。
練習の始まりはジョギングから。先頭を走るのは例年通り田邉草民。その笑顔からは、いつものことながらサッカーが好きだという気持ちが伝わってくる。そして樋口創太郎コンディショニングコーチの下で入念にストレッチを行った後、4グループに分かれての鳥かご。やや緊張気味だった新加入の選手たちも、ボールを追いかけているうちにリラックスしていくのが手に取るように伝わってくる。最後はジョン マリの手拍子で練習終了。初日は約1時間でトレーニングを切り上げた。
アビスパは22日まで雁の巣でトレーニングを積んだ後、1月24日~2月5日の日程で宮崎キャンプを行い2023シーズンへ向けてチームを仕上げる予定。昨年までと同様に、強度と質を上げて「リーグ戦8位以上、カップ戦ベスト4以上」を狙う。
◎山岸祐也選手コメント;
Q:いよいよ始動しました。今の気持ちを聞かせてください。
「オフはゆっくり休めたので、また今日から始まるなというワクワクした気持ちで今日は練習に来ました」
Q:2023年の初めての練習でした。改めていかがですか?
「雰囲気よくやれました。今日はそんなにハードなことはやっていないので、楽しくみんなできたかなと思います」
Q:新しいメンバーも入って和やかな雰囲気でやれていたように見えました。
「ちょっと緊張してたんじゃないですか。これからどんどんみんな仲良くなっていって、アビスパは一体感が大事だと思うので、上の人たちもすごく優しい人ばかりだし、良いチームになれると思います」
Q:去年はJ1で二桁得点をマークしました。改めて去年はどのようなシーズンでしたか?
「個人としては最初に言っていた目標を達成できて良かったんですけれど、チームとしてはちょっと厳しいシーズンなってしまったので、今年はチームとしても個人としても飛躍できる1年になればなと思います」
Q:サポーターのみなさんも、山岸選手がまたアビスパでプレーしてくれるということで本当に喜んでいる方も多いと思います。そのあたりの想いを聞かせてください。
「インスタなどですごくメッセージをいただいて、自分も嬉しい気持ちになりましたし、また1年、アビスパのために一生懸命戦わなければいけないなという強い気持ちを持ったので、また今年1年頑張りたいなと思います」
Q:J1で3年目のシーズンを迎えますが、どういう戦いをチームとして見せていきたいですか?
「チームとしても3年目なんですけれど、個人としてもJ1の3年目で、シゲさんがミーティングで目標を掲げましたけれど、今年もそこに向かってチーム全員で戦っていかなければいけないので、さっきも言いましたけれど、チームとしても個人としても飛躍したいなと思います」
Q:やはり求められるのは得点の部分だと思います。個人的な目標がありましたら教えてください。
「去年は二桁得点を取ってアビスパのJ1での記録の10点というところに並んだんですけれど、その記録を抜きたいというのが正直な気持ちなので、今年はそれ以上というのを目指していきたいし、去年はチームとしての得点がすごく少なかったので、そこは全員で改善していかなければいけない点だなと思っています」
Q:去年は山岸さんのゴールで『山ピース』がはやりましたけれども、それは継続ということでよろしいですか?
「そうですね。ブルーリバーさんに作ってもらったので、また許可を得て、今年もしっかり継続したいなと思います(笑)」
Q:今年は30歳を迎えるシーズンでもありますが、代表への想いなどはいかがですか?
「小さい頃からサッカー選手になるというのが夢で、その中でも日本代表になるというのも昔からずっと言っていたので、そこはどんなときもぶれずに目指していますし、今がどうとかというよりも、昔からずっと目指していた場所なので、アビスパから代表に入れたらいいなと思いますし、もちろんそこを常に狙っています」
Q:昨年大活躍されて、ほかのチームからもお誘いはあったと思います。その中でアビスパに残留した理由を教えてださい。
「福岡のために戦うと決めたので残りますと伝えて、伝えたからにはチームの為に戦いたいなと思います」
Q:改めて、サポーターのみなさんにメッセージをお願いします。
「今日、チームが始動しましたが、1年間、厳しいシーズンになることもあるかもしれませんが、良い時も悪い時も一緒に戦ってほしいというのが自分たちの気持ちなので、また1年間よろしくお願いします」
◎前寛之選手コメント;
Q:初めての練習でしたが、いかがでしたか?
「約2か月ぶりにピッチに立って、これまで一緒にやっていた選手と会えて、新加入選手が加わって一緒にトレーニングができて、すごく嬉しかったです」
Q:たくさんのサポーターもみえた中での練習でしたが、気持ちの部分も違いましたか?
「そうですね。ここ何シーズンかこういう機会がなかったので、チームの始動日にこれだけの方に来ていただいて嬉しかったですし、恩返ししたいなと思います」
Q:ミーティングでは、監督からはどのような言葉があったのでしょうか?
「チーム目標と、どういうところを目指していくかというところ、そしてクラブがどういう考え方をしているのかというところを、今日のミーティングでは話し合いました」
Q:練習では新しいメンバーも加わって、和やかなムードでした。
「クラブハウス内で一通り挨拶をしましたし、あとはボールを通じて仲良くなっていくところもあると思うので、積極的にコミュニケーションを取りながら、開幕まで良い時間を過ごせればなと思っています」
Q:改めて、去年はどんなシーズンだったのでしょうか?
「何とか残留したシーズンでしたし、内容を見ても苦しかったことが多かったシーズンですけれど、またこうして今年戦えるので、苦しんだ分、大きく飛躍できるようにというふうな想いが一番です」
Q:今年はどういった戦いをしていきたいですか?
「基本的なベースは変わらないと思うんですけれど、しっかりと結果に繋がるようなシーズンにしたいので、去年とはまた違うことをどんどん新たにチャレンジしていきたいと思います」
Q:やはり得点力というところがチームの課題だと思います。アップさせていくためには、どんなことが大事になってくるのでしょうか?
「目に見えて得点力不足というところはありますが、FWだけの責任ではないですし、シュート数、ボール保持率、パス成功数、ポジション取り、いろんなことが噛み合わさらないと得点にはならないと思うので、各ポジション、いろんな選手が能力を上げることが一番だと思います。そこをまずはやっていきたいと思います」
Q:前選手ご自身の個人的な目標があれば教えてください。
「今はまだ特に個人目標の設定はしていないですけれど、フルタイム出場というところは毎年目指していきたいところだと思っているので、そこを目標に頑張りたいと思います」
Q:ワールドカップもありましたが、日本代表への想いというところではいかがでしょうか?
「テレビで見ていましたし、日本の選手が躍進する姿や、世界で通用している姿を見ていますし、また知り合いも代表に入っているのを見て羨ましくもありますし、目指すところだと思うので頑張っていきたいと思います」
Q:まだ今年のキャプテンは正式に発表されていませんが、その辺りはいかがですか?
「そこはシゲさんが決めることだと思うので、僕はキャプテンにならなくてもそういう気持ちを持ってやるつもりですし、楽しみにしたいと思います」
Q:サポーターのみなさんに意気込みをお願いします。
「去年以上の成績と去年以上の自分の良いプレーを見せられるように頑張るので、今年も応援をよろしくお願いします」
[中倉一志=取材・文・写真]