「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【選手コメント J1第37節 福岡-仙台】「準備してきたことをしっかりと出せて良かった」/氣田亮真/フェリペ

2021明治安田生命J1リーグ 第37節
2021年11月27日(土)14:03キックオフ
会場:ベスト電器スタジアム/ 7,663人
結果:アビスパ福岡 2-2 ベガルタ仙台
得点:[福岡]ジョルディ クルークス(26分)、[仙台]氣田亮真(49分、64分)、[福岡]金森健志(87分)

◎氣田亮真選手(仙台);
Q:1点目、2点目とも同じような形でした。2本のCKを振り返っていただいていいでしょうか?
「セットプレーは練習から準備をしていて、みんな1人、1人に役割が与えられていて、自分はファーのところで待っているということでした。今日の試合前にもコーチのショージさん(村上和弘コーチ)から『お前のところに来るからしっかり準備しておけ」と言われていました。1点目は、前半からCKがあって、相手が自分の動きについてこれていないというのがあってチャンスがあるかなと思っていたので、1本目はそういうところを狙えたかなと思います。2本目は、1点を取ったことで相手が少しアラートになっていてスペースがなかったので、少し引いて待っていようと思ったところで、自分の予測通りのところにボールがきました。2本ともラッキーでしたけれども、チームとして準備してきたことが、しっかりと出せて良かったかなと思います」

Q:2本とも決めて一時はリードを奪いました。自分としては「やってやったぞ」という気持ちはありますか?
「点を取れたのは良かったですけれども、自分自身は怪我明けで、ゴールという結果以外のところは全然満足できていないので反省かなと思います」

Q:今日のチームの戦いぶりに関しては、どのように見ていますか?
「今週、監督が代わって、新しい監督の下で細かい指示もありますし、とにかく、この試合は準備したことをやろう、ミスしてもやり続けようということでした。前半はミスが多かったですし、チームとして改善しなくてはいけなかったのですが、とにかく自分たちがやろうとしていることをやろうと話していました。ハーフタイムに少し修正して、SBの裏をシンプルに狙おう、前半はポゼッションを狙っていましたけれども、後半はショートカウンター気味にやろうということでしたけれど、そこはチームとして修正できたと思います」

Q:残り1試合になりました。次節に向けての意気込みをお願いします。
「降格が決まって、サポーターのみなさんに申し訳ないですし、僕個人として言えばテグさん(前、手倉森監督)に申し訳ない気持ちもあるので、1年間、自分として積み重ねてきたものを、いい形で表現して、見ている人の心に響くようなプレーをしたいと思います」

Q:前半にミスが多かったこと、ハーフタイムで修正したという話がありましたが、福岡の強度の高いプレッシャーに対して、氣田選手自身が一番注意したことを教えてください。
「とにかくプレッシャーが速いので、ボールを受ける前にしっかりと相手を見ることを意識していましたけれど、それを上回ってくる速さがあったので難しかったです。でも、後半はチームとして上手く修正できたかなと思います」

◎フェリペ カルドーゾ選手(仙台);
Q:降格と監督交代と難しい状況の中での試合になりました。その中での先発でしたが、今日の試合はいかがでしたか?
「まずチャンスをいただいたことに感謝したいです。試合に出られていない選手が練習にしっかりと取り組むことによってチャンスを得ることが大事だと自分は考えていますし、だからこそ、チャンスを与えられたときには、自分がプレーしたいという気持ちは2倍にもなりますし、そこが努力というところにも関わってくるのかなと思います」

Q:その中でセットプレーからの2得点に関わりました。セットプレーの中で与えられた役割、気をつけていたことを教えてください。
「セットプレーには練習からしっかりと取り組んできましたし、試合の中で、あまり背が高くない選手が1人いるということを自分たちは分かっていたので、そのスペースに入ってボールに触れれば、シュートするにせよ、セカンドポストに流すにせよ、チャンスが巡ってくると監督から話がありました。自分はその責任を果たすことができ、ゴールが生まれて非常に嬉しいです」

Q:いろいろな変化があった中でフェリペ選手はいいプレーを見せてくれました。残り1試合で何を見せてくれますか?
「もちろん、自分たちが降格したということに対しては、すごく悲しい気持ちでいっぱいです。ですが、ファン、サポーターのみなさんに対して自分たちがしっかり努力している、ピッチの中にすべてを捧げているということを見せることが大事です。この8カ月の中で、あまり外国籍選手が使われていなかったんですけれども、もう少し外国籍選手が試合に出ることができたら、より日本人選手との関係性が良くなったのではないかと思いますが、今日、それが少し見えて良かったと思います。でも自分は一人のプロサッカー選手として、監督の決断は受け入れるとリスペクトしていますし、今日に関しては、監督がチャンスをくれたので、絶対にモノにしてやろうという気持ちでピッチに入りました。日本人のことはとても好きですし、Jリーグもとても好きです。まだまだこの国でやっていきたいと思っています。改めて振り返れば、もう少し、ベガルタ仙台を助けることができていればと思います」

Q:今日はチーム全体にゴールを奪いにいくという気持ちが溢れていたと思います。何か意識していたこと、それに対する手応えを教えてください。
「やはり、この1週間の中でとても生産的な練習ができましたし、原崎監督が自分たちに自信と、エリア内や最後のゾーンのところでの自由を与えてくれたので、とても動きやすかったです。監督には、ミスをした後にすぐに切り替えてボールを奪いにいくこと、ミスを引きずらずに何回もトライしていくこと、という話をしていただいて、自分たちはそれを遂行することができました」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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