「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 J1第1節 福岡-名古屋】「結果として今日の試合には満足している」/マッシモ フィッカデンティ

2021明治安田生命J1リーグ 第1節
日時:2021年2月28日(日)13:05キックオフ
会場:ベスト電器スタジアム/4,991人
結果:アビスパ福岡 1-2 名古グランパス
得点:[名古屋]マテウス(4分、55分)、[福岡]オウンゴール(82分)

◎マッシモ フィッカデンティ監督(名古屋);
Q:試合を振り返って
「試合の入りから良かったのかなと。特に前半のやり方に関しては満足しています。ただ、内容は良かったんですけれども、スコア的にもう少しチャンスを作れていたと思いますので、チャンスをしっかりとモノにして、スコアももう少し違った形で前半を終えられたらなとは思いました。前半は差を広げられませんでしたので、相手が希望を持って後半に入って来るので、そこでどういった形で試合に入らなければいけないかというところで、また厳しくスタートすることができ、そこでまたゴールを奪うという展開になりました。2つともとてもいい形で入ったゴールだと思っています。失点したシーンは確認してみないと分かりませんが、オウンゴールのような形ではないかと思いますが、いずれにせよ、あれもまた素晴らしいゴールでした。その後、試合がオープンになってしまい、パワープレーから2-2の同点になって終わるかもしないということを多くの方が期待するような雰囲気になり、いくつかそういうシーンも作られてしまったんですけれども、そこでまた厳しく守りなおして勝ち切れたというところが非常に重要だったと思います。結果として、今日の試合は満足しています」

Q:後半の選手交代のところで、前田選手と木本選手を起用されたポジションの意図について教えてください。
「こちらが押し込んでいる状態で相手が長いボールをどんどん放り込んでくるというところで、ディフェンスラインの前で、ラインを崩さない形で木本にしっかりと競らせて回収したかったというのがあります。前田の狙いとしては、相手にどんどん前に、前にという気持ちがありましたので、空いたスペースを一気に使って、彼のスピードを活かして追加点をということでした。ただ、交代から1分も経たないうちにああいう形で点が入ってしまったので、彼自身にも、そういうつもりで入ったのではないという気持ちもあったと思うんですけれども、そこで何をするべきかというところで、しっかりと考えながらやってくれました。木本も真ん中の位置でしっかりと弾き返すということもやってくれましたし、ボランチの位置で起用しても足下の技術がありますので、上手くボールを捌いてというところで新しい選択肢を与えてくれたかなと思っています。前田に関しては、周りに使ってもらえなかったという事情もあったかなと思います。裏に抜け出す動きというのは何回もやってくれていましたけれど、そこを周りが見えていなかったということに加えて、体力的にも蹴るパワーが残っていなかったということもありました。今日の後半の方は、どちらの選手を見ていてもそうでしたが、やはりこの時期では90分の最後までインテンシティ高くプレーするというのは難しく、その影響が出ていました。もう少し周りが活かしてあげられたらなと前田に関しては思います。与えられた役割というのはしっかりと理解して入ってくれたと思います」

Q:キャンプから、前線の組み合わせをかなり試していたと思います。今日は山﨑選手と柿谷選手を併用する形になりました。その意図と評価をお願いします。
「前の4枚のところは、両サイドの1対1の強さというものを活かしたかったので、そういったシチュエーションをより多く作るために、まずFWを並べることで、局面での1対1のシーンが増えるかなと思いました。4人をディフェンスラインにぶつけていくというのは、そういう狙いもあってのことでした。そういった狙いを理解して、しっかりとプレーしてくれたのではないかと思っています。結果的にそういうシーンを多く作れましたので、いいサッカーができたと思います。どういう配置がいいのかということもそうですけれども、実際に公式戦が始まらないとスイッチが入ってこないですし、闘争心みたいなものは、どうしてもキャンプ期間ではトレーニングできないところでもありますが、そういった点でも今日の前の4人からは感じることもできましたので、今後の試合でも使っていきたいと思わせるような仕事をしたのではないでしょうか」

Q:後半は押し込まれる場面もありましたが、相馬選手が前半はいい守りをしたりとか、シュートを打たせない守備ができていたのではないかと思います。そこの評価をお願いします。
「いま守りに関しての質問をいただいたのは分かっていますが、逆に、昨シーズンのチームの得点の部分というのを見ていっても、多くの得点者がこのチームにいたということがあります。攻守にわたって、その時、その時の役割というものが必ず全員にあるということを理解してプレーすることが大事です。時間帯や状況によって、前から奪いに行くのか、ゴール前を全員で守り抜くのか、また、受けるしかないのでそこはしっかりとやらなければいけないという時間帯もサッカーでは必ずあります。自分たちがやりたいサッカーをずっとやるということはできないので、そういったところの判断、今は何をやるべきかということができていたのではないでしょうか」

[中倉一志=取材・構成・写真]
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