石井紘人のFootball Referee Journal

コントロールされたレフェリングの中で見極められず幻のゴールとなった青木翔大のロングシュート【町田ゼルビア×ブラウブリッツ秋田:山本雄大レフェリーチーム批評】

VARを導入できないJ2に追加副審は?3~6位の昇格プレーオフが生む公平性

首位を走る町田ゼルビアと5位ブラウブリッツ秋田の試合後は、ノーサイドの清々しい光景が広がっていた。それは一つの判定を除いて、山本雄大レフェリーが試合をコントロールしていたこともあるだろう。

そして、その一つの判定自体も、ブラウブリッツが試合翌日に「本状況下(立ち位置や距離など含め)において審判団のノーゴール判定は、否定されるものではないと考えております」とリリースしたように、フィールド上に不満は残っていなかった。

 

坪井慶介氏「実況席から見るとどっちか分からない」

立ち上がりから山本レフェリーはエンパシーある対応をしていた。

3分、セットプレー前のポジション争いで選手がアピールしてきたため、試合を止めてコミュニケーションをとる。

基準も明瞭で、4分は互いにボールに対して体を入れていたためフィフティとみる。5分のハンドの反則はAR1の的確なサポートだ。

 

迎えた7分、非常に難しいシーンが起こる。

ディフェンディングサードでゼルビアからボールを奪ったブラウブリッツがダイレクトで3本のパスを繋ぎ、受けた青木がハーフウェーラインからロングシュートをはなつ。

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