石井紘人のFootball Referee Journal

アビスパ福岡×名古屋グランパス戦のスローインで審判団に出来たこととは?【2022.10レフェリーブリーフィング⑤】

10月7日、『レフェリーブリーフィング』が開催された。

扇谷健司JFA(日本サッカー協会)審判委員長の挨拶後、東城穣 Jリーグ審判デベロプメントシニアマネジャーが「J1第31節までの主な事象について」相互理解を深めるための説明を行った。

扇谷健司JFA審判委員長「FC東京×京都サンガ戦の山下良美レフェリーは落ち着いていて良いパフォーマンスだった」【2022.10レフェリーブリーフィング①】

なぜ横浜Fマリノス×アビスパ福岡戦の西村への奈良のファウルにVARはOFRをすすめなかったのか?「主審はアドバンテージはとっていたが・・・」【2022.10レフェリーブリーフィング②】

“アドバンテージ”と“笛を待つ”ことの違いとは?横浜Fマリノス×アビスパ福岡戦のフィードバックが活きたコンサドーレ札幌×川崎フロンターレ戦の84分【2022.10レフェリーブリーフィング③】

田中利幸AR2のナイスサポートと五十嵐泰之AVARの整理と山下良美レフェリーと中村太VARのシンプルな意思決定プロセス【2022.10レフェリーブリーフィング④】

 

J1第29節浦和レッズ×柏レイソル戦の83分

見解:ハンドの反則

・「手で体を不自然に大きくして、ボールに触れたかどうか・」

・その手の位置がその状況における競技者の体の動きによるものではなく、また、正当ではないと判断された場合、競技者は不自然に体を大きくしたとみなされ、ハンドの反則で罰せられるリスクが生じる。

・浦和14番の折り返しに対して柏13番は自身の身体を投げだす形でチャレンジ。

・その際にボールが柏13番の左手に触れている事実はある。

・確かに最初の左手の位置は自然で、いわゆる「支え手」であったかもしれない。

・左手がボールに触れる瞬間は外側へ広がっている(支え手→バリア)

・体を投げ出してチャレンジすることによって手の位置がハンドの反則となるリスクがある。

 

(残り 2008文字/全文: 2652文字)

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