石井紘人のFootball Referee Journal

扇谷健司JFA審判委員長「FC東京×京都サンガ戦の山下良美レフェリーは落ち着いていて良いパフォーマンスだった」【2022.10レフェリーブリーフィング①】

10月7日、「J1第31節までの主な事象について」『レフェリーブリーフィング』が開催された。

まずは扇谷健司JFA(日本サッカー協会)審判委員長の挨拶からスタートした。

 

「シーズンも、あと残り一か月となりました。

ここからカップ戦や昇格、残留争いなど難しいゲームが目白押しです。我々審判員もしっかりと準備を進めていきたいですし、多くの皆さんが納得できるようにしていきたいと思っております。

既に皆さんご存じだとは思いますが、9月にJ1リーグで山下(良美)さんがFC東京×京都の試合で、初めて女性としてJ1リーグの審判を務めることになりました。

私も東城(穣 Jリーグ審判デベロプメントシニアマネジャー)も会場に行きました。非常に落ち着いていて、良いパフォーマンスだったと思います。もちろん、レフェリーというのは常に100点は取れないので、更に向上していくためには改善点というのも多少あったと思いますが、素晴らしい出来だったと言えるのではないでしょうか。」

 

続いて東城JMGが、『Jリーグジャッジリプレイ』でも取り上げられたアビスパ福岡×名古屋グランパス戦の55秒の味方同士の接触について「競技者の安全、レフェリーチームとして出来ること」の説明を行った。

東城JMGは「原則として、プレーを停止し、“競技者の安全”を確保する」ことをJリーグ担当審判員に求めたと明かした。

 

その根拠として、

競技規則には、

・競技規則はまた、競技者の安全・安心、快適なプレーに寄与しなければならず・・・

・事故が起きてしまうのは致し方ないものだが、競技規則は、競技者の安全や安心・快適さとスポーツがフェアであることのバランスを取りながら、サッカーの試合ができる限り安全でプレーできるための手助けになることを目指している

・サッカーは、年齢、性別、人種、宗教、文んか、民族、性的指向、障がいなどにかかわらず、競技者、審判、指導者にとって、また観客、ファン、運営者などにとっても、魅力的で楽しいものでなければならない

・IFABは、引き続き、競技者の安全や安心・快適さ、(中略)、参加するにしても観るにしても、サッカーの試合がよりフェアでより魅力的なものに

 

「このシーンはご覧頂いたように得点機であり、試合を止めるというのは簡単ではありません。

主審も、ドクターやチームスタッフをすぐにピッチに入れるなど、この時にできる適切な対応をしてくれたとは思います。

ですが我々の考え方としては、さらに前に、原則としてプレーを停止して安全を確保するべきと考えております。

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