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無料記事【リーグ情報 JFL / ラインメール青森】平田海斗「自分自身にとってサッカーが一番なんだな、とあらためて感じています」3月23日 対クリアソン新宿戦後

【リーグ情報 JFL / ラインメール青森】

平田海斗「自分自身にとってサッカーが一番なんだな、とあらためて感じています」

3月23日 対クリアソン新宿戦後

2024年3月23日、第26回日本フットボールリーグ第3節、クリアソン新宿対ラインメール青森(以後青森)の試合があった。前水戸ホーリーホック(以後水戸)で現在は青森に完全移籍した平田海斗選手に試合後話を聞いた。平田選手は水戸のユース出身で2017年夏にはブラジル留学をさせてもらうほどの期待のホープだ。2020年にはトップチームに昇格して、その年の7月4日のジェフ千葉戦でプロデビューを飾った。翌年の2021年に青森に育成型期限付き移籍をする。しかし、2022年には水戸と青森を契約満了になる。その後、トライアウトを受けるが、再び今季から青森に完全移籍をした。その経緯や、今、平田選手が何を考えてプレーしているのかを話してもらった。

––青森に今季から完全移籍してきたけれど、その経過を教えてくれる?

平田 クラブには「自分が少しでも上を目指したいからトライアウトを受けたい」と伝えたら「OK」してくれたんです。普通ならば、トライアウトに行くとなれば、再契約はしてくれないと思うんですが、「JFLよりも下のカテゴリーからオファーがあった場合は、ラインメールに残ってくれ。もしうちよりも上のカテゴリーからだったら移籍も仕方がない」という話をもらったんです。まあそれで、トライアウトでは結果がでなかったので、ラインメールにお世話になることにしたんです。

–−今季は開幕戦から試合に出ているけど、実際にプレーしてみて手応えはどうなの?

平田 去年は公式戦では試合にあまり出られなかったんですが、練習試合も含めて(出場した試合は)結果を残していたんです。だから、今年は勝負の年だな、と僕自身は思っています。今季は最初からいい感じで試合に使ってもらえてますからね。

––平田くんは水戸のユース出身で、水戸で育てられたと言っていいと思うんだ。そこで、振り返ってみて水戸で学んだことはどんなことだった。

平田 まあ、水戸は‥‥その時は若かったので、色々と悪さをしたんですけど(笑)。とにかく若かったから。今は、ほんと、自分自身にとってサッカーが一番なんだな、とあらためて感じています。サッカーしかないんだなって。

––ところで、今日の試合なんだけど、前半に退場になってしまったんだけど、どんなことが原因だったの?

平田 ずっと相手とやり合っていて、文句言われたから突き飛ばしてレッドカードをもらいました。

––岸田(翔平)くんがあの場面を「若さが出たんだよね」と言っていたけどね。

平田 そうですね、人生初めての出来事だったんです。

––退場になってピッチを離れた後で、気持ちの中で何か考えることはあった。。

平田 まだチームは勝ち星がなくて、今日の試合は本当に重要な戦いだったので、もし試合に負けたら自分のせいだと不安になっていました。

––今のポジションはシャドーだね(左のウイング)。どんなイメージを持ってプレーしているの?

平田 自分は、ディフェンダーの背後を狙うとか、スピードを生かしたプレーが得意なので、そこを「チームの武器として使いたい」と(柴田峡)監督にも言われているんです。

––監督にはどんな印象がある?

平田 監督は3年目になるので、自分のことも理解してもらっています。より信頼関係を持ってプレーさせてもらっています。今のところは順調な関係です。

––自分にとっての目標とかある?

平田 オフシーズンにあるコーチに話されたんですが、「お前はもったいない!もっとやれるから」と。今年は結果を残して上のカテゴリーで何としてもプレーしたいんです。

––その結果とは具体的にどんなこと?

平田 まず二桁ゴールですね。それを実現できればチームにも昇格という芽が出てくるのかな、と。僕自身、裏に抜け出してGKと1対1になって得点を決める、そんなプレーをイメージしています。

––チーム内でのコミュニケーションはどうなの?

平田 うまくいっていますよ。若手が多いので、僕も中堅ぐらいに(現在22歳)はなるので、チームを支える役割とか、そういった意識はあります。

〈了〉

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