「裏」とは、どこを指しているか?【1日1回読むだけで身につくサッカーの見方の基礎知識】
【1日1回読むだけで身につくサッカーの見方の基礎知識】
■「裏」に抜ける時の「裏」はどこを指しますか?
ビルドアップからボールがアタッキング・サードに入った際、ボールを持っているミッドフィルダー(MF)が、相手ディフェンダー(DF)の背後にパスを出し、フォワード(FW)がゴールキーパー(GK)と1対1になる。そうした局面を、試合で見たことがあるかと思います。
こうした状況を、FWが「裏に抜ける」「裏を取る」と表現します。さて「裏」とは、どこを指しているのでしょうか?
「裏」の定義
「裏」とは、DFの最終ラインとGKの間のスペースのことを指します。「裏にパスを出す」という場合、ボールを持った選手は、GKとDFを結ぶ線の上をイメージしてパスを出します。パスが出された線上の一点にFWが飛び込めれば、裏を狙った理想的なパスと動きとなるでしょう。
サイドバック(SB)の背後は、最初から空いているスペースですから、厳密には「裏」とは言わず、「イエローゾーン」と呼ばれます。しかし、ゴールを奪う上で「イエローゾーン」も「裏」と同じように危険な場所のため、「裏」のスペースと同一に考えても問題はありません。
「裏」でボールを保持すれば、GKと1対1となり、ゴールを奪える確率は高まります。ですから裏を突けるチームは、守備側にとって脅威だと言えます。
川本梅花