ゼルビーは「サポーターの成長を見守ってくれる存在」 マスコットに救われた話 探偵見習ふぉじぃ(映像作家)
先月から始まった月イチ連載の「マスコットに救われた話(#マス救)」。タイトルそのままに、マスコットが大好きな方々に、毎回「マスコットに救われた話」について語っていただく。
今回ご登場いただくのは、FC町田ゼルビアのサポーターでゼルビー推しの探偵見習ふぉじぃさん。ふぉじぃさんは昨年、WMマスコット写真大賞2023 (#ウチ壱)で「佐伯夕利子賞」を受賞している(参照)。
今回のインタビューでは、この作品でゼルビーと一緒に映っている息子さんも登場する。というわけで、ふぉじぃさん、よろしくお願いします!(取材日:2024年4月25日、オンラインにて収録)
【編集部より】当連載は随時インタビュイーを募集中。XでのDM、もしくはメールにて、以下の情報をお送りください。
・メールでの件名「マスコットに救われた話」
・お名前(ハンドルネーム可)
・連絡先(メールアドレス、LINEなど)
・お仕事
・推しマスコット
・どのように「救われた」のか(簡単に)
infotetewm@targma.jp までお願いします。
ちなみに次回分に登場いただく方が、まだ決まっておりません。皆様からのご応募をお待ちしております!
■2009年にゼルビーと出会うも東日本大震災で暗転
地元は町田ではなく、神奈川の大和市です。ホームタウンという意味では、横浜F・マリノスなんでしょう。でも、15分ほど歩けば町田市ですから、横浜よりも身近に感じています。ゼルビアを応援しはじめたのは、JFLに昇格した2009年から。その前から「Jを目指している」ということは、なんとなく知ってはいました。ちょうどその年、ゼルビーがデビューしたんですよ。
マスコットに興味を持ったきっかけは、サガン鳥栖の試合にも出てくる「とっとちゃん」です。鳥栖市のキャラクターなんですけど、とっとちゃんのブログを書いている「名探偵とっと」という人がいるんです。「探偵見習ふぉじぃ」と名乗っているのは、その人へのリスペクトから。それで僕も、ゼルビーについてのブログを書き始めました。
本業は映像制作です。日芸(日本大学芸術学部)の映画学科出身で、卒業後は編集スタジオ勤務を経て、2010年にユニカビジョン(YUNIKA VISION)の立ち上げに関わりました。ユニカビジョンというのは、新宿大ガード東交差点にある街頭ビジョンなんですけど、そこのオペレーターをやっていたんです。
人生が狂い始めたのは2011年でした。東日本大震災の影響で、仕事が激変。映像を含め、広告業界全体が自粛ムードになりました。僕自身も勤務形態が変則的になって、メンタルを病んでしまったんです。診断結果は「適応障害」。普通の人よりもストレス耐性が弱いみたいで、2014年まで仕事ができない状況が続くことになります。
■ゼルビーとの再会、そしてマスコットを通じての交流
野津田を久々に訪れたのも2014年。しばらく離れている間、ゼルビアはJ2に昇格したものの1年でJFLに出戻りして、新しくできたJ3に名を連ねたのがその年でした。きっかけは「気分転換に行ってみたら?」という妻の一言。「知っている選手はいないだろうな」と思っていたら、ゼルビーと再会できたんです。マスコットだけは移籍しませんからね。
実は仕事を休んでいる間、学生時代の仲間たちと映画を撮っていたんです。映画といっても、素人ばかりが参加する、趣味みたいなものでしたけど。誰かに評価されることよりも、撮り続けることが目的だったんですが、2014年に活動が終わってしまったんです。それと入れ替わるように、再びゼルビーにのめり込むようになりました。
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