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岡田副会長の懐の深さとドイツ戦連勝の必然 第19回日本サッカー殿堂掲額式典を取材して

 日本代表がウォルスブルクにて、ドイツ代表を4−1で返り討ちにした日曜日、御茶ノ水から水道橋のトヨタ東京ビルに移転したJFAを初めて訪れた。目的は、第19回日本サッカー殿堂掲額式典の取材。「なんで日曜日に?」と思ったら、910日はJFAの設立記念日だった。前身の大日本蹴球協會が設立されたのが1921910日。それから今年で102年となる。

 そんな記念日に開催された、日本サッカー殿堂の掲額式典。日本サッカーに永年にわたって顕著な貢献をした者に与えられ、選考時に満60歳以上(物故者は除く)という条件のもと、第1回の日本サッカー殿堂が発表されたのが2005年。この時は、特別掲額の高円宮憲仁親王(2002年に薨去)を含めて21名もいたが、最近は23人という年が続いていた。

 第19回の掲額者は、大澤英雄、大仁邦彌、セルジオ越後、高橋陽一の4氏。そしてFIFA女子ワールドカップ2011で優勝した、なでしこジャパンである。ちなみにチームでの掲額は、今回が3回目。スウェーデンに勝利した1936年ベルリン五輪の日本代表(2016年)、そして銅メダルを獲得した1968年メキシコ五輪(2018年)以来である。

 式典開始は13時。宮本恒靖専務理事の先導で、JFA名誉総裁の高円宮久子妃殿下がご入場する。続いて、ドイツ滞在中の田嶋幸三会長がオンラインで開式の儀を述べるはずだった。

 ところが、画面に会長のアップショットが映し出されるも、ずっとミュート状態。向こうは会場の音声が聞こえているようだが、機材トラブルなのか会長の声がまったく届かない。妃殿下ご臨席の中、会場が次第にざわつき始める。

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