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Jリーグ再延期の陰で気になる天皇杯や地域リーグの今後 全社連の牛久保勇会長に聞く「現時点で考えられること」

 新型コロナウイルスの感染拡大により、Jリーグの再開時期については「白紙」、日本代表のワールドカップ予選も今後のスケジュールが不透明な状況が続いている。そんな中、天皇杯に関連して2つの注視すべき報道があった。まず、5月23日と24日に予定されていた、天皇杯1回戦が延期になったこと。そして岩手県サッカー協会が、それまで準備を進めていた天皇杯予選(準決勝4月12日、決勝19日)を、延期もしくは中止することを発表したことである(参照)

 4月の半ばといえば、各地域リーグが次々と開幕し、47都道府県の天皇杯出場チームが決定する時期である。しかし今般のコロナ禍によって、地域リーグの開幕は軒並み延期、天皇杯予選も延期もしくは中止となっている(各都道府県の予選についてはこちらのnoteがよくまとまっている)。天皇杯は今回が第100回の記念大会。そして1921年設立のJFAは、来年100周年を迎える。主催するJFAとしては、ぜひとも今大会を成功させたいという思いが強いはずだが、大幅な日程変更は避けられそうにない。

 天皇杯の日程もさることながら、JFL以下のリーグ戦や大会も気になるところ。そこで今回、全社連(全国社会人サッカー連盟)の牛久保勇会長に、質問リストを送ることにした。JFA傘下の全社連は、男子第1種登録チームを統括する団体。全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(地域CL)、全国社会人サッカー選手権大会(全社)、全国クラブチームサッカー選手権大会の3大会は、いずれも全社連の主催である。

 その全社連の牛久保会長(写真左)については、地域リーグファンにはお馴染みの存在。地域CLでの表彰式でその姿を目にした人も多いだろう。私も取材現場では何度もお会いしているが、今回の取材の申し出快く引き受けてくださったことに、まずは感謝したい。実は天皇杯や地域リーグ、そして全社連が主催する3大会については、まだ何も決定していない。私の質問に対する牛久保会長の回答は、あくまでも会長ご自身が現時点で考える個人的見解であることを、あらかじめお断りしておく。

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