宇都宮徹壱ウェブマガジン

【無料公開】コムゾー祭りでの影のMVP(2018年9月22日@等々力)

 3連休の初日は等々力陸上競技場へ、J1の川崎フロンターレと名古屋グランパスの試合を取材。試合前の名古屋の選手紹介の際、エドゥアルド・ネットと風間八宏監督の名前が読み上げられると、スタンドから大きな拍手が沸き起こった。何かと因縁の多い、非常に楽しみな顔合わせである。

 去年、名古屋がJ1昇格プレーオフを制した時、来季は絶対に川崎と名古屋の対戦を取材しようと心に決めていた(参照)。終わってみれば、川崎の完勝。ガブリエル・シャビエルの不在が響いた名古屋だが、前田のゴールを起点に試合をひっくり返すチャンスは十分にあった。川崎にとっては、7試合ぶりとなるホームでの失点。しかしそこで浮足立つことなく、すぐにチームを立て直すことができたのは、やはり憲剛の存在が大きかったように思う。本人は78分にベンチに下がったが、個人的には彼を影のMVPに推したい。

<この稿、了>

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