kumamoto Football Journal

【additional column】ヤスからのエール。

20170802コラム

シーズンは間もなく2/3。熊本は現在19位にいるが、シーズン前半の不調を受け、監督交代に踏み切った成果が少しずつ表れ始めていると言える。

同時にチームにも変化があり、GK内山圭、DFジュニオールとあらたな戦力が加わった一方、FW平繁龍一の富山への期限付き移籍、FW齋藤恵太の水戸への完全移籍、そしてDF薗田淳の藤枝への期限付き移籍が発表されている。

選手の移籍は避けられないことだが、「プロなので当たり前のこと、という感じもありますけど、これだけ一気にいろいろ変わると…」と岡本賢明は少し戸惑いぎみに言った。

富山に期限付き移籍することになった平繁龍一とは、小学生の頃から旧知の仲。同じチームでプレーすることになった時の喜びも大きかったし、キャンプでは同部屋になり、ウォーミングアップのボールタッチではいつも2人でコンビを組んでいた。それだけに、今回の移籍には人一倍、残念な思いがある。

「まだ決まる前ですけど、『こんな話がある』って最初に話してくれて。その時からある程度、リュウの中では強い決心があったみたいでした。本音を言えば…、仲がいいからとかではなくて、他の選手にない能力を持っている選手だし、戦力としてもロアッソの力になる選手だと思っていますから、自分もなかなか試合に絡めないなか、一緒に頑張って、ポジション争いをしながらゲームに出て、中心になっていくイメージを持っていました。だから結果としてそうなっていかなかったのは残念な思いがあります。でもやっぱり、選手としては試合に出ることが大事だし、試合に出ることで得るものがあるわけで、リュウもゲームに出られるよう、いろいろ考えて、何かを変えたりもしながらやっていたのは知っています。熊本が好きで、できればずっとここでやりたいと言ってましたし、でもゲームに出たいという葛藤の中で誘いがあって。今回、簡単に決めたことじゃないっていうのは、近くにいて分かってるんで、残念ですけど、尊重したい。新しいチームでもっともっと飛躍して、僕らにも勇気を届けてくれることを願ってます」

齋藤も薗田も、「チームのことを考えてくれていた」と岡本。だからこそ、こう言う。

「残った選手は、彼等の分までしっかりやらないといけないですね」

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