【ゆきラボ】真実ってどこにあるんですか/後半は選択的夫婦別姓の話
こんにちは。ドイツの日常コラムゆきラボです。2024年のクリスマスマーケットが11月21日から始まりました。そして、華やかなクリスマスシーズンの開幕に合わせるように、フライブルクでは初雪が降りました。
記憶している限り、11月の下旬に雪が降って、しかもちゃんと積もるというのは、暖冬少雪傾向の続くここ何年かは珍しいこと。この後、すぐにまた気温が上がって雪は消えてしまったのですが、つかの間、雪化粧したクリスマスマーケットは多くの来場客で賑わっていました。
ちなみに、特にクリスマスマーケットの雰囲気には変更はないのですが、多くの人が集まる場所を狙った殺傷事件などを想定して、今年から、これまで以上に厳重な警戒体制が敷かれ、多数の警官や警備スタッフが会場に配備されています。今のところ、手荷物検査所やセキュリティゲートなどはまだ設置されていませんが、地元紙の報道ではあくまで「今のところはまだ」なので、12月に入って状況が変われば、厳格化も有り得るのかな、という印象です。
さてこちらは雪のフライブルク大学。1457年開学の、ドイツで5番目に古い大学です。
外壁には金文字で大学の理念「Die Wahrheit wird euch frei machen(真実は君たちを自由にする)」が掲げられています。
ただ、特にSNSを見ていると顕著なのですが、自分の目に「真実」だと映るものと、他者の目に「真実」だと語られるものが、なんだかずいぶん違うみたいだなあと頭を抱えてしまうことも少なくないのが昨今の実感です。名探偵コナンのように「真実はいつも1つ!」とバッサリ解決できればいいのですが、現実の世界はもう少し複雑です。自分が信じられるもの、自分にとって真実だと思えるものに手を伸ばすだけでは、たぶん人は本当の意味で自由にはなれないのではないだろうか、などと思ったりもします。
コラム後半は、しばらく書きそびれていた選択的夫婦別姓の話です。
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