【きちルポ】ミニサッカー大会で幼稚園児が見せた生粋の情熱とダウムが教えてくれた子供たちの成長に必要な7つのこと
▼ リアル交流
12月27日新宿、フッスバルラボのミニサッカー大会と忘年会を無事開催することができた。
2017年からスタートした僕のWEBマガジン(当初は【中野吉之伴 子供と生きる】)で会員向けのオフ会を開いたことはこれまでにもあったが、ミニサッカー大会というのはおそらく初めての試み。
普段ZOOMで交流を取っている交流会メンバーを中心に行ったが、やはりリアルの交流はいい。
ミニサッカー大会参加者は幼稚園児1人、小学生2人、中学生1人、高校生1人、女性1人、男性6人とバリエーション豊かな構成だ。
取り合えず様子見にと思い、ぱっと見バランスがちょうどよくなる感じで2チームに分けて、人数が多すぎるとか、どちらかが強すぎるとか、負荷が高すぎるとかがあったら、すぐに構成を変えて、休憩多めでと思っていたけど、結局1時間15分ほどぶっ通しでサッカーをすることになった。
5歳の男の子が負けん気が強く、失点すると泣いたり、ふてくされたり、外に出ていこうとしたり(笑)
そんな子をだれも煙たがらず、なだめたり、励ましたり、あえて突き放したり、みんながそれぞれにコミュニケーションを取ってあげる。
しばらくするとまた戻ってきてサッカーをして、うまくいったら満面の笑みで、うまくいかないとまた泣き出して。
でもそれがいいのだ。
感情を出す。それを受け止めてもらう。そしていいことは言い、ダメなことはダメと言ってもらう。
5歳の子だから多少はシュートさせやすくさせてやろうという大人のさじ加減も存在するけど、だからと言ってあからさまに簡単にはプレーさせない。カットもするし、ブロックもする。
でもポジショニングのセンスがあるのか、あるいはゲームをしながら気づいたのか、ボールをもらえたらシュートでゴールが狙えるところにいつもいる。
気が付いたら一人で5点くらいとっていた。
ちょうどちょっと前に元FC東京の中村亮さんと小田急線経堂のカフェで話をする機会があったんだけど、その時に「3-4歳の息子らがいるんですけど、気軽にサッカーをできる場所がないんですよね」という話で盛り上がったのを思い出した。
スクールはたくさんある。どこもそれぞれの方針を打ち出して集客に忙しい。
どこも一生懸命なのもわかる。
でも、、、
それってサッカーなんだろうか?ってやっぱり考えてしまうのだ。
七面倒くさいことを一から学ぶ場じゃなくて、この日あったミニサッカーのようにボールをつないで、すべてのことを体験できて、学べて、楽しめて、という場所が、もっともっともっと気軽にあってほしいものだ。
お父さんも、お母さんも1時間でも時間が作れるなら、近所の子を集めてフットサルコートでも、公園でも(ボールが蹴れる公園はあまりないかもだけど)、どこでもいいから、《サッカーができる》環境を作ってあげてほしい。
スクールで《学ぶ》よりも、もっともっともっともっともっともっともっともっと大事なことが、大切なことが、自然と身につくんだから。
ゴールを決めた5歳の子を僕が恨めしそうにみていたら、この日最高に得意げな顔で見返してきたのがたまらなくうれしかった。そしてそんな気持ちをいつまでも持ち続けてほしいものだ。
僕も納得のドリブルから優しいパスでアシストしたシーンを何度でも自慢したい(笑)
心から、身体中から喜びが沸き上がってきて、それを解放して、分かち合える。それって最高のことじゃないか。

忘年会から合流の宇都宮徹壱さん(左)と湯浅健二さん(右上)。豪華!
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