中野吉之伴フッスバルラボ

【ゆきラボ】部分ロックダウンのストレスと、そんな中でも迫る年末

こんにちは!フッスバルラボ編集・管理担当のゆきのです。

ドイツではコロナウィルス感染拡大状況が高止まりしたまま、カレンダーの日付は着々とクリスマス、そして年末へと近づいてきています。少しでも安全にクリスマスを迎えられるよう、学校の冬休みを前倒しするのか、しないのか。クリスマス前後に家族や友人との交流、イベント、レジャーなどをどの程度制限緩和するのか。すったもんだの末、私たちの住むバーデン=ヴュルテンベルク州では

・12月23日から27日までは、14歳以下の子供を除く最も親しい家族・友人による最大10名までの集まりを許可(現在は最大2家族5名まで)

・家族や親族の訪問・帰省のためにホテルに宿泊するのはOK(旅行目的のみではダメ)

というささやかな規制緩和が設けられるに留まりました。わずかな緩和であっても、この数日で人の移動や接触が増えればそれが感染拡大に繋がるだろうということを見越して、年明けには12月現在よりもさらに厳しいロックダウンが実施されるのでは…というのがもっぱらの噂です。

個人的な感覚ですが、今回のロックダウン、正直春よりも精神的にきついな…と感じています。天候が悪い、寒い、日が短い、と気持ちが塞ぎがちな要素が春よりも多いですし、いったん春の終わりから夏にかけて少しずつ規制緩和が進んだものが、また逆戻りしてしまったというやるせなさ。さらに、生活に最低限必要な活動以外は全て禁止された春に比べると、部分的であっても活動ができているところとそうでないところに差が出てきてしまっているのも、心にモヤモヤがたまる原因になっているような気がします。

例えば、サッカーのような団体スポーツクラブの活動は禁止ですが、屋外で充分距離を取ってプレイできる陸上やテニスなどは続行中。同じマンションのご近所さんがテニスラケットを持って出かけるのを見ると羨ましいと思わずにはいられません。

スポーツクラブ活動が禁止なのに、学校の体育の授業は体育館でマスクなしで実施されているのも矛盾を感じます。30人近くの生徒が体育館で一緒に運動していいのなら、その半分程度の人数でサッカーチームが屋外で運動してはいけないのはなぜなんだろう?と。

イメージ:Photo AC

そんなことをブツブツ愚痴っている間にも時間はどんどん流れていきます。この次の週末は早くも「第3アドベント」。「アドベント」とはクリスマスまでの約4週間を差す言葉で、ドイツにはアドベント期間中の4回の日曜日を第1アドベント、第2アドベント…と数え、日曜日ごとに4本のキャンドルに1本ずつ火をともしていく習慣があります。クリスマス飾りの定番として、この4本ろうそくを立てられるキャンドルスタンドには本当に様々なバリエーションがあり、クリスマスツリーと同じくらい欠かせないものとして親しまれています。

イメージ:Photo AC

アドベントといえば、近年は日本でもアドベンツカレンダーがかなりおなじみになったのではないでしょうか。121日から24日まで、24個のサプライズが用意され、11つずつ開けてクリスマスまでのカウントダウンを楽しむクリスマスの定番品です。もともとは、日付をめくると美しい絵が現れたりする紙製のものが多かったそうですが、次第に小さなお菓子やクリスマスグッズなどを入れたものが登場し、今ではチョコレートやおもちゃはもちろん、11個ずつジュエリーや香水を入れた高級ブランドによるラグジュアリーなアドベンツカレンダー、11本ずつ24銘柄のワインやクラフトビールが楽しめるもの、カップル向けに24種類のセクシーアイテムを詰め込んだものなど多種多様なアドベンツカレンダーが大人から子どもまで楽しまれています。

イメージ:Photo AC

相手の喜ぶものを想像しながら、24個のプチサプライズを用意して手作りする人もいますが、なにしろ数が多くて準備するのもなかなか大変なので、我が家では今年は24個のクイズやパズルを11つずつ楽しめるものを購入しました。

今年は例年以上に「来年は良い年になりますように」と願う気持ちが強い年末になりそうです。ゆきラボの更新は年内あと2回を予定しております。次回もどうぞよろしくお願いいたします!

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