中野吉之伴フッスバルラボ

【最新メディア情報】中野、木之下が11月に関わった他媒体の仕事を公開!

中野吉之伴、木之下潤が11月に関わったサッカーのメディア情報です。
WEBサイトの記事についてはリンクしていますのでご一読いただけたら幸いです。

▼中野吉之伴/【twitter】@kichinosuken

【書籍】執筆
ドイツの子どもは審判なしでサッカーをする(ナツメ社)

【WEB】執筆
SOCCERDIGEST WEB「ブンデスリーガ連載コラム」

1.昇格1年目の躍進! ドルトムントをも撃破したハノーファーの効果的で着実な歩み
2.鮮やかな復活劇! 南野拓実がザルツブルクや欧州の舞台で噛みしめる大きな喜び
3.テストマッチも収穫多々! ドイツ代表、W杯連覇に向けて一切の緩みなし!!
4.プレーも人間性も一級品! 遅咲きのドイツ代表FWシュティンドルが示す独自の流儀

THE ANSWER「子育て論連載コラム」

1.指導者に何が求められるのか 「チームのために戦える場所」を与える義務と責任
2.子供に“ヒント”と“安らぎ”を― 育成年代の指導者に求められる「距離を縮める」慧眼

 

▼木之下潤/【twitter】@jun__kinoshita

【WEB】企画・執筆
・ジュニサカWEB連載
ミゲル・ロドリゴが教えてくれた「才能を引き出す」11の魔法

序章 「すべてを出し切る指導が次のやる気につながる
魔法子どもの才能=金を磨きあげるとは?
魔法子どもを観察して練習を考えるとは?

二人とも執筆など様々な形で活動を行っていますので、
今後とも応援をよろしくお願い申し上げます。

先日、数人のサッカー指導者と飲んだ。

酒の席だから、ざっくばらんに様々な話が飛び交った。

幼稚園児には、小学生には…保護者の話題になったとき、あるコーチが「やっぱり親子関係は異性同士が過保護になりやすいんですかね。母親が過剰に子どもに関わってくるんですよ。あれは、どうしたらいいですかね?」と問いかけてきた。

そこで、逆に質問をした。

「どうして、いまの小学生の選手たちは練習も試合も現地集合、現地解散ではダメなんですか?」

もちろん、いろいろな問題があるのは承知している。特に、安全性の問題が大きいのだろう。しかし、「自立が大事だ」「ピッチでは考える力が必要だ」と口にしているわりには、子どもを信じ切れず、見守れない親が多すぎる。

私も大学時代にコーチをした経験がある。一応、全学年を指導した。4〜6年生まで一貫して受け持ったチームがあるのだが、彼らを担当するとき、最初に保護者にこう告げた。

「家でサッカーの準備をし始めて、帰って汚れ物を洗濯機に入れるまで、一切子どもたちに関与しないでください」

数ヶ月はものすごく懐疑的な目を向けられた。でも、気にもしなかった。なぜなら「子どもが変われば、親は変わる」と信じて疑わなかったからだ。当時サッカーにも教育にも、いまほど知識や経験はなかったが、小学生の頃の恩師は口癖のように、例えば自分の子どもの脱ぎ捨てたジャージをその母親がたたもうとすると「子どもがサッカーをやりに来ているんだから」と保護者が関与することを拒み、たまに大人が叱られていた。

それから自分が指導をするようになって、はじめて「サッカーをする」「好きなことをする」ということの意味が、子どもたちの姿を見て少し理解できた気がした。だから、私は躊躇することなく、そんな行動をとった。子どもがサッカーを一生懸命に楽しくやっている姿を見せるのが一番の良薬だと思ったから。

コーチも、保護者も見るべきものは「子ども」なのだ。

その飲みの場で、ジュニアユースを持つクラブのコーチがこんなことを発した。

「新チーム立ち上げの説明会のとき、保護者にスプーン回しゲームをさせますよ。全員で行うんです。『手渡しで、なるべく早く終了してください』と言って始めます。これから同じチームメイトの保護者としてやっていくとはいえ、1回目はコミュニケーションを取っていないからぎこちありません。

2回目はスタートする前に『何秒以内に』とだけ言ってタイムを計ります。すると、例えば、バラバラだった隣との距離感を詰めて丸く円になるようにしたりして工夫します。最後に、3回目は『2回目のタイムを超えましょう』と伝え、保護者の皆さんに少しだけ時間を与えます。そうすると、様々な意見を交わして最終トライアルに臨むんです。

終えたあと、『どうでしたか?』と声をかけ、『子どもたちの成長もこれと同じです』と言って必要以上のことはあれこれ説明しません。もちろん小学生と中学生の違いはあるでしょうが、私たちは子どもを相手にしているのであって、保護者を相手にしているわけではありません。彼らはサッカーがしたいだけだから」

とても有意義な時間だったのは言うまでもない。

管理人 木之下潤

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