「J2は始まって以来過去最多の入場数となりました。こうした多くのお客様に来ていただいたのは、激しい戦いの賜物かなと思っています(村井チェアマン)」~11月の理事会後の記者会見より(1)~
11月20日、JFAハウスにてJリーグの理事会が行われ、理事会後に村井チェマンによる記者会見が行われた。
今回から数回に分けて、理事会後の会見の様子をお届けします。
○村井満Jリーグチェアマン
「先ほど、11月度の理事会を終えました。まず、続々と優勝チームの顔ぶれが決まってきていますので、そのご報告を共有させていただきました。
まず、鹿島アントラーズが20冠をACLのチャンピオンで獲得しました。浦和レッズに続いて2年連続でアジアチャンピオンを輩出したことを報告させていただきました。J1が川崎フロンターレが、J2松本山雅FC、そしてJ3はFC琉球がそれぞれチャンピオンとなりました。また前回の理事会直後にルヴァンカップ決勝があり、湘南ベルマーレが(カップ戦で)初タイトルを獲得したことを共有させていただきました。今回優勝争いも熾烈ではありましたが、引き続きJ1においては残留争いが非常に激しい戦いが続いています。
J2においては全日程を終了しましたが、最後争いを4チームで優勝を争うということで、我々役員も4名がそれぞれ待機するという状況でした。J2は始まって以来過去最多の入場数となりました。こうした多くのお客様に来ていただいたのは、激しい戦いの賜物かなと思っています。
【参考】J2リーグの過去の入場者数など
年度/総入場者数/平均入場者数/参加クラブ数/昇格クラブ
1999年/ 827,217人/4,596人/10/川崎F、FC東京
2000年/ 1,340,820人/ 6,095人/11/札幌、浦和
2001年/ 1,505,722人/5,703人/12/京都、仙台
2002年/1,806,392人 /6,842人/12/大分、C大阪
2003年 /2,084,185人 /7,895人/12/新潟、広島
2004年/1,904,172人 /7,213人/12/川崎F、大宮
2005年/1,975,340人 /7,482人/12/京都、福岡、甲府
2006年/1,998,648人/6,406人/13/横浜FC、柏、神戸
2007年/2,034,543人/6,521人/13/札幌、東京V、京都
2008年/2,227,570人/7,072人/15/広島、山形
2009年/2,903,607人/6,326人/18/仙台、C大阪、湘南
2010年/2,290,082人/6,696人/19/柏、甲府、福岡
2011年/2,440,695人 /6,423人/20/FC東京、鳥栖、札幌
2012年/ 2,681,881人 /5,805人/22/甲府、湘南、大分
2013年/3,079,181人 /6,665人/22/G大阪、神戸、徳島
2014年/3,043,948人 /6,589人/22/湘南、松本、山形
2015年/3,152,545人 /6,824人/22/大宮、磐田、福岡
2016年/3,209,051人 /6,946人/22/札幌、清水、C大阪
2017年/3,219,936人 /6,970人/22/湘南、長崎、名古屋
2018年/3,256,416人 /7,049人/22/松本、大分、?(J1参入プレーオフの勝者)
J1においては全日程を終えていませんが、昨年同時点では入場者数を上回っています。特に細かな数字ではありませんが、ワールドカップの影響で平日に60試合くらいやりました。昨年は20試合くらいでしたが、今シーズンはワールドカップの影響で3倍近く平日開催を行ったシーズンでした。戦略的にフライデーナイトJリーグということで金曜開催もしましたが、多くが水曜日の開催でした。例年水曜日の開催は土日開催と比べると(入場者数は)大きく下回るので、3倍ほど平日開催が多い今年は昨年を下回ると当初から想定していましたが、そういった状況にもかかわらず昨年を上回る方に来ていただいていることを、大変ありがたく思っています。
【参考】J1リーグ戦の第32節終了時点の前年度との比較
2017年 第32節終了時 総入場者数 5,370,132人 平均 18,646人
2018年 第32節終了時 総入場者数 5,399,062人 平均 18,747人※数字はJリーグデータの数字を元に編集部が算出したもの。
また、八戸には理事会終了後にJリーグ入会のご連絡を正式にお伝えしました。これで東北6県すべてにJクラブが出現することとなりました。そういった意味では、北は北海道から東北六県、そして南は沖縄まで、Jリーグのすそ野が広がってきたと思っています。ぜひ八戸には大暴れしてほしいと思っています。
この後、横浜F・マリノスから所謂金銭の不正受領について報告されます。大変残念に思っています。Jリーグが25周年経って、まだまだ管理体制が甘いところがあります。特にオリジナル10と呼ばれる前回の清水や今回の横浜FMのような、歴史のある両クラブにこういったことが起こってしまったことは、リーグの責任者としても管理体制を改めて徹底していかないといけないという思いでおります。後ほどクラブの方から説明をさせていただきます。私の方からは以上です」
(2)へ続く