【無料記事】【記者会見 J1第29節 福岡－鹿島】「攻撃のところで準備していたことがあまりできなかった」／長谷部茂利

2023年10月01日 22時01分　
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2023明治安田生命J1リーグ 第29節
日時：2023年9月30日（土）15:03キックオフ
会場：ベスト電器スタジアム／9,467人
結果：アビスパ福岡　０－０　鹿島アントラーズ

◎長谷部茂利監督（福岡）；
Q:試合を振り返って
「失点をしそうな場面はありましたが、十分、守備のところは良い守備をチームでできていたと思います。また得点については取るチャンスが少なかったけれども、『これ』というのがあったので、そこで取れていれば１－０の勝利という、そういうゲームにできたんじゃないかなと、そんなふうな感想です。プレーのところは少し精度が足りなかったり、攻守にわたって少し出足が遅かったりというのを前半や後半の最初のところでは感じましたけれども、それでも選手たちは勝利に向けて点数を取ること、ボールを奪うことに対して十分に繋がってプレーしてくれたなというふうに思っています」

Q:試合を見ていた印象では、やりたいことをやっていたのはアビスパの方だった印象を持ちましたが、引き分けという結果についてはどのように捉えていらっしゃいますか？
「結果からいくと、ホームですから勝ちたかったということはありますが、攻撃のところで自分たちのトレーニングしていた、この試合に向けて準備していたことがあまりできませんでした。というところでは引き分け致し方なし。０－０、１－１というようなゲームになっても仕方ないなと感じています。その中でも、さっき言ったように、『ここ』というチャンスが終盤にあったので、そこを取りたかったなと、そういうふうに思っています」

Q:今日は井手口選手の名前がなく、正直、試合前に『あれっ？』と思った人もいたと思います。けれども、具体的に言えば平塚選手が落ち着いたプレーを見せて、鹿島に勝てたかもしれない、少なくとも負けない試合はできたという事実は、改めて誰が出ても変わらないチーム力、そしてその力がまたひとつ上がったのではという印象を持ちました。
「チームとしては誰がレギュラーということではなくて、全員が試合に出た時にレギュラー、そういう感覚です。ですから今日は平塚がその仕事を全うして、途中交代になりましたけれども、でも十分に…。シュートが相手に当たったかな、そういうところを決め切るようなプレー、練習しているプレーが出せればもっと良かったんですけれど、十分良い仕事をしたと思います」

Q:井手口選手がベンチから外れた理由を言える範囲で教えていただけますでしょうか？
「大きな怪我とかそういうことではなくて、コンディションが100%でない状況なのでメンバーから外しました。近い将来、試合には出ます。そう思っています。願っています」

Q:先ほど、攻撃のところでチャンスはできていたけれどもうまくいかなかったというお話がありました。ボールの前進の仕方や、相手の強度の高いプレスを剥がしながら運ぶところ、ゴール前でテンポよくパスを回すこともできていると思いますが、フィニッシュワークのところが、柏戦や名古屋戦との比較で言えば、なかなか難しかったなと感じました。それは相手の守備の堅さがあったからなのか、アビスパに何かが足りなかったのか、その辺りはいかがでしょうか？
「おっしゃった両方だと思います。やはり鹿島さんは失点が少ない。試合に勝つためには失点を抑えるということを分かってらっしゃるチームですね。守備の強度だったり、うまさだったり、パーフェクトに近いような守り。最後にゴールキーパーが弾いたようにゴールキーパーも含めて。それにプラスして自分たちの精度がもう少し高ければ、線ではなくて点で合わせないと得点が取れないような、そういう相手だと思うんですけれども、そこに対して、自分たちが果たして点で合わせるようなプレーがあったのか。つまりは精度が高くないと点数は取れないです。また動きに関しても、ボールの動かし方、最後のシュートを打つ人、パスをする人、ドリブルも含めて、そこが足りなかったと。両方だと思います」

［中倉一志＝取材・構成・写真］