「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 J1第29節 福岡-鹿島】「勝点3を取ろうというところで試合に入ったので悔しい結果」/岩政大樹

2023明治安田生命J1リーグ 第29節
日時:2023年9月30日(土)15:03キックオフ
会場:ベスト電器スタジアム/9,467人
結果:アビスパ福岡 0-0 鹿島アントラーズ

◎岩政大樹監督(鹿島);
Q:今日の引き分けという結果に対する受け止めを教えていただけますでしょうか?
「優勝するために勝点3を取ろうというところで試合に入りましたので悔しい結果ですし、諦めずに声をからしてくださったサポーターみなさんに勝って帰っていただきたかったですけれども、申し訳なく思っています」

Q:藤井智也選手と知念慶選手の先発の狙いと、試合を通したマネジメントの考えについて教えていただけますか?
「一番の理由は彼らが練習で見せるパフォーマンスですね。今週、非常に良かったので試合に出る権利があるというふうに思いましたから起用しました。加えて、後半に30点中20点を取っている福岡さんですから、それに対してのうちもさらにパワーを上げていくというところで、最近の試合では少しパワーダウンしてしまうところもあったので、その辺の90分という考えもなかったわけじゃないですけれども、一番は彼らが良い顔をして、良いパフォーマンスをして、少し悩んでいたところから練習中に整理をつけて良いプレーをしていたので、それで起用しました」

Q:前半は特に鈴木選手に激しく来られて、なかなか攻撃がうまくいかなかった部分があると思いますが、後半も狙いが見られなかったというか、崩すところまでいかなかったということで、試合前の会見でもおっしゃっていましたけど、崩しの面での課題として何が足りなかったと思われますか?
「僕は前半はそれほど悪かったと思ってないんですね、特に入りのところは。狙ったところからえぐれるシーンは何シーンか作れました。とは言えというところはいくつかあるんですけれども、そこはチームで共有しなければいけないところがまだまだありますね。後半の展開に関しては、いつものメンバーに戻すと、どうしてもこういうやり方の相手に対しては、名古屋なんかもそうですけれども、どうしてもバッティングしてしまうところがあるんで、それがもろに出たかなという気がします。それを避けるための前半のやり方でもありました。それでも、その中で自分たちの阿吽の呼吸みたいなもので、もう少し潜り込むかなと思いましたけれども、そこまでパワーが出せなかったなというところは、サッカー的なところもそうですし、少し疲れとか相手のホームのスタジアムの雰囲気とか、その辺りもあったかなと思います」

Q:キックオフのときに陣地を入れ替えたのは監督の指示だったと思いますが、どういう狙いがあったのでしょうか?
「いや、別にそのままです。後半強い彼らですし、彼らもうちに対してたまにやったりするんで、うちもそこを狙ってやりました。そんなに深い意味はないです」

Q:福岡さんが、かなり前からきていた時はうまくいっていたと思いますが、少し構えられた時にスペースを見つけられなくなって、少し攻めあぐねたかなという印象でした。そこに関してはいかがでしょうか?
「そこは、もう少しちゃんと映像を分析して選手たちとも共有しますけれども、やはりボールを動かしながら相手を見て、そこの空いたところを崩していくというやり方がまだ浸透してないところは正直言ってあります。相手が動いてくるんであればスペースは見えますけれども、相手が動かなくなったときにどのようにするのか。それは例えば運び出しだったり、例えば展開していくことだったりといろいろあるんですけれど、その手法がまだまだ公式戦になると、少し恐れもあったりとか、あとは少し早く展開しなければいけないんじゃないかというような呪縛みたいなものがあったりとか、ここはもう慣れの部分もたくさんありますし、まだまだ成功体験もついていないんで、足りないなと思っています。加えて、先ほどちょっと言及しましたけど、うちのベースで今作っているやり方というのは、どうしても中央突破が多くなったり、中央に人が多かったりするんで、それが3バックの相手に、3バックの相手も真ん中が多いんで、そこに対してどうゴール前に潜り込んでいくかというところで、前半のメンバーに関しては、ある程度徹底してもらって入り込めたんですけれども、入るルートですね、もうちょっとみんなで共有していかないと。誰を動かしてどこにスペースを空けてというところ。とは言え相手が動かないわけじゃないんで、そこをどのように動かせば、相手が出てきて、そこを突いてというところがうまくリンクしないところは正直言ってありました。ここはまだまだだなと思っています」

Q:この試合を最後に少しまた間が空くと思いますが、今おっしゃったようなことを課題に取り組んでいかれるのでしょうか?
「今言われてるところだけではありませんが、守備のところで、もう少しプレッシャーをしっかりかけたいなと思って見ていましたし、でも攻撃のところがやっぱり一番かな。もっと崩せる選手たちだと思いますし、最終的には質が問われる、最後の優勝争いというのは質を求められるのがプロの世界だと思いますけれども、その質に行く前に、まだまだイメージの共有で改善できるところはたくさんあると思っていますし、いかに入っていけば相手が嫌がって、そしてそこからカウンターに出づらいのかというところを、もう少しみんなで共有したいなと思いますし、そこの精度とかタイミングとか、いろいろありますが、3週間空くので、前回夏の中断明けのように3週間で準備をして、パワーアップした姿で神戸に臨まないとやられてしまうと思うんで、そこはみんなで一生懸命やっていきたいと思います」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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