「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 J1第11節 福岡-FC東京】「後半に関しては我々のサッカーを表現することができなかった」/アルベル

2023明治安田生命J1リーグ 第11節
2023年5月3日(水・祝)15:03キックオフ
会場:ベスト電器スタジアム/10,360人
結果:アビスパ福岡 1-0 FC東京
得点:[福岡]山岸祐也(72分)

◎アルベル監督(FC東京);
Q:試合を振り返って
「前半と後半で二つのFC東京があったと思います。前半に関しては、特別に素晴らしいプレーができていたとは思いませんけれども、しっかりと我々のプレーを表現して、そして複数のチャンスも作れていたと思いますけれども、それとは違った内容が、後半にはあったと思います。

そして後半に関しては、前半とは違い、我々のサッカーを表現することができていませんでした。と同時に、局面、局面で負けるというのも続き、守備に苦しんでいたというのがあります。特に左側、左センターバックのところで苦しんでいたというのがあるので、それをうまく修正するために、もう1人センターバックを投入し3センターバック気味に守備を修正したというのがありましたけれども、そこでうまく修正ができず、その後に失点してしまったのはとても残念です。

先制点を入れられた後、当然、我々は同点、そして逆転を目指してプレーしましたけれども、こういう展開においての福岡さんは守備がとても固く、この1-0という展開、彼らは1-0という試合結果を上手くコントロールすることに長けたチームだと思います。この3年、4年間、彼らと戦い続けていますけれども、そこが彼らの武器の一つだというのも認識しています。その彼らの固い守備を崩すことができず1-0、我々にとっては0-1で試合を終えたという展開でした。

彼らに先制点を取られてしまうと、彼らがしっかりと1-0という展開をうまく守ることは得意だというのは分かっていました。だからこそ先制点を入れられてはいけない、そして我々こそが先制点を目指さなければいけないというゲームプランを立てていましたけれども、その意図とは逆に先制点を取られてしまい、そして中央のところ、やられてはいけないゾーンでしっかりと守れず、そこを打開されてしまったのも、改善点として残っています」

Q:前半から、かなり立ち位置、システムも含めていじったと思うんですけれども、どういう点がいけなかったのか教えてください。
「まず前半に関しては、低い位置からのビルドアップの部分に関して、(渡邊)凌磨をより中央に配置した方がスムーズにボールを前進できると思ったのでポジションを変えたというのがあり、それはうまく機能したと思います。そして後半の途中に関しては、やはり中央のところで相手に支配されてしまっていたというのもありましたし、同時に左センターバックのところを突かれて苦しんでいたというのがあったので、複数の交代とともにそれを修正しようとして相手に先制点を取られないというのを目指したわけですけれども、それがうまく機能しなかったというのはありました」

Q:後半に関してはかなり圧を感じていたように見えたんですけれど、その要因となったのは何だったのでしようか?
「後半の内容に関しては、福岡さんがというよりも、我々自身が我々のプレーができていなかったのが最大の原因だったと思います。もちろん彼らは、ホームでの試合で後半に同点であれば、そこから点を決めて勝利を目指すというのは当然のことです。そのようなチームに対して、我々が簡単にゲームコントロールを失ってしまうのは、やはり我々のプレーではありませんでした。

チャンピオンにふさわしいチームを我々がもし目指すのであれば、このような形で後半にゲームコントロールを失った部分に関しては、しっかりと改善していかなければいけないと思います。

チャンピオンにふさわしいチームを目指すのであれば、そしてそのような状況にたどり着いた際には、毎試合、毎試合、このような難しい展開になりますし、そのような中でも試合に勝っていくのがチャンピオンにふさわしいチームだと思います。そういう意味でも、この改善点をしっかりと我々は改善しなければいけないと思います」

Q:シュートというよりも、その前の崩しのところで、3人目の動きや動き出しが少し鈍いように感じました。その辺りはいかがでしょうか?
「そこはまだ我々が課題として抱えている部分だからです。その部分に関しては、トレーニングをして改善を目指しています。時にはうまくいく時もありますけれども、今日に限ってはそれがうまくいかなかったというだけです。

その分はしっかりとやっていかなければいけないと思います。その作りの部分でなかなか効果的なプレーができていなかったというのは確かにあったかと思います。我々がまだ改善の余地が多々あるというのは私も分かっていますし、だからこそ時間をかけて、しっかりと日々成長していかなければいけないというのが我々の状況です。けれども試合は待ってくれません。同時に我々は勝点を重ねていかなければいけないというのがあるので、だからこそ勝利にこだわるメンタリティというのが我々は常に必要です。けれども、今日の後半に限っては、その部分が欠けていたと思います」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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