「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 J1第21節 福岡-京都】「2回負けたことを天皇杯や広島戦に活かさなくてはいけない」/曺貴裁

2022明治安田生命J1リーグ 第21節
2022年7月10日(日)19:03キックオフ
会場:ベスト電器スタジアム/5,436人
結果:アビスパ福岡 1-0 京都サンガF.C.
得点:[福岡]山岸祐也(6分)

◎曺貴裁監督(京都);
Q:試合を振り返って
「すいません。少し選手と話していて長くなってしまい申し訳ありませんでした。福岡さんのスタジアムに久しぶりに来た感じがありましたけれども、非常に日曜の夜を飾るというか、そういったタフな試合になることが予想されましたし、実際にそういう試合になったと思います。彼らのウイークポイントというか、良さを出させないように、我々の良さが存分に出るような試合にするのも難しいと思っていた通りの展開になって、彼らは序盤に取ったCKで1点を取って、福岡さんからすれば自分たちのフィールドの中で、最後は粘り強く守られたという試合だったと思います。我々も形を変えたり、選手も代えたりして相手のゴールに向かおうという形で、そんなに決定的なチャンスをたくさん作ったわけではないですけれども、それをやり通した試合として感じるのは、やはり、こういう試合をモノにするか、モノにしないかというのは、日頃の自分たちのサッカーや試合に臨む姿勢そのものだと思っていますし、まだまだ選手に要求しきれていないとか、選手をそういう方向に向かせていない自分の指導が、少しネジが緩いのかなと思ったり、逆に、それを選手が本当に感じるまでの時間を、自分がしっかり与えていかなくてはいけないのかと想ったり、今考えがそんなにまとまっていないんですけれども、一つ言えることは、今日の試合が全部ネガティブだったわけじゃなくて、もちろん勝点の近い相手に勝点3を与えてしまったのはネガティブしかないんですけど、だからといって、残りの13試合をそのまま流して、温度を上げることなく淡々と過ごすつもりはないので、この2回、同じ相手に負けたことを次の天皇杯とかホームでの広島さんの試合に活かさなくてはいけないと思います。映像を見たりして確認しなければいけないことあると思うんですけれど、自分の中では、ああいう失点をしていては、なかなか光は照らないなというふうに思って入るので、その原因を選手と一緒に共有して次に進むだけだと思います。本当に今日、ファイティングスピリットを出した福岡さんのチームには、おめでとうございますということを最後に付け加えておきます」。

Q:福岡の守備が良くて、真ん中の辺りを使えずに前を向かせてもらえなかったというところで、サンガの攻撃自体は、今日はどういうふうにご覧になりましたか?
「前半はちょっとそこをひびって、横、横でボールを回して、サイドから相手が揃っている時のクロスだけになってしまったこともありました。後半はただ、勇気を持ってそういうとこにボール入れてチャンスになるなりかけたところもあります。ああいう展開になった時に福岡さんを崩すのは、本当に一番失点の少ないチームなので非常に難しいなと感じましたけれど、やれることは全部やってくれたと思います。そこで点を取れなかったからといって、そのプロセスに特に後悔はないです」

Q:後半からのシステム変更というのは、どういった狙いがあったのでしょうか?
「福岡さんの形がどういうプレッシャーをかけて、どこを狙っていって、どうするかというのは前半を見て全部分かっていたので、ボールの出所と選手たちの立ち位置を動かしながら、できるだけ縦のパスが入るように、ワイドで相手のディフェンダーに対して数滝優位が作れるようにというのを狙っていました」

Q:試合後に時間をかけて選手たちに話されたということですが、どんなことを伝えられたのでしょうか?
「ここ最近止まったボールから前半、札幌戦も数的優位にも拘わらず、コーナーとかフリーキックでの失点が増えてきているので、『そういったことでゲームを始めて逆転して勝てるほど甘くないよね』という話を共有させてもらったし、それは僕が言うということよりも、選手同士が本当に悔しいと思わないと、そういうところに辿り着けないなと思うので、そういう話を少し長くなってしまったのですがしました」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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