「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【選手コメント J1第3節 福岡-横浜FM】「チームがやろうとしていることを体現できた」/小池龍太/仲川輝人

2021明治安田生命J1リーグ 第3節
日時:2021年3月10日(水)18:03キックオフ
会場:ベスト電器スタジアム/4,607人
結果:アビスパ福岡 1-3 横浜F・マリノス
得点:[横浜FM]マルコス ジュニオール(38分)、小池龍太(62分)、[福岡]カウエ(74分)、[横浜FM]前田大然(90分)

◎小池龍太選手(横浜F・マリノス);
Q:見事なゴールでした。得点を取るSBとしての意識は強くなっていますか?

「マリノスのSBのポジション取りというところで、今までやっていたSB像というよりは、もう少し得点を奪えるポジションに侵入できることが多いですし、そういう中で必然的に結果を残していかなければいけないという立場にもなって来るなと思っていて、その意識が日々の練習の中で高まってきた中で、ああいう場面でシュートを打つという判断ができたのは、すごく自分自身にとっても大きいことですし、チームがやろうとしていることを体現できたかなと思っています」

Q:公式戦4試合目の初先発となりました。このチャンスを掴まないと今後のチーム内での立ち位置が難しくなったかもしれません。これまでのキャリアでは、こうした場面で力を発揮されてきましたが、その要因に何があるのでしょうか?
「僕自身、今日の試合は納得のいくものではありませんでしたし、ミスが多かった試合だなという反省点が強くて、その中でゴールというご褒美がついてきたという感覚ですけれども、基本的に、自分自身の評価としては練習で積み上げてきた信頼は、この試合ではあまり出せなかったと感じています。僕の理想のプレーということでは、今日は合格点を上回ることはできなかったという立ち位置です。その中でも、やはりチームを勝利させるとか、結果を残せたということはすごく大きいことですし、そこは今まで地力をつけてきた中で、試合に出られない時も自分のフォーカスしてきた結果だと思います。いい準備をしてきたからこそ、いいご褒美が付いてきたのかなと思います」

Q:ビルドアップのところは前半から苦しまれていたと思います。改善点や、感じられている点があれば教えてください。
「難しいことはなかったですし、基本的に技術のミス、判断のミス、相手のプレッシャーを感じるというよりは、自分のミスが目立った試合だったので、もう一度、自分の中での判断を見つめ直す、また選択肢を増やすというところ、そこの整理ができれば改善できると思います。それを今後の試合で出せるように練習で取り組んでいきたいと思っています」

Q:キャンプで取り組んできたことを、あまりやっていないという中で、なかなか結果も出ていないと思います。試合になかなか出られない中で、チームの様子だとか、ピッチの中でやっていることについては、どのように見ていらっしゃいましたか?
「キャンプで取り組んできたことと、今やっていることは、そこまで大きく変わっていないという印象です。その中で、多少形が違っていることで、やっていることが違うように見えたりとかはありますけれど、自分たちがやろうとしているサッカーという意味では変更点はないかなというのが自分の感想です。その中で、これまで公式戦が3試合あって、リーグ戦では結果が出ていないというところに関しては、一人ひとりのメンタルであったり、技術的なミスであったり、そこからの失点だとか、つけ込まれるということが多かったので、監督自身もそこにスポットをあてて、自分たちがやろうとしていることを信じて100%やり切れば、結果は必ず付いてくるということで、僕たちを後押ししてくれています。今日もミスはありましたけれども、一人ひとりの切り替えであったり、やり続けるというところは継続できたと思いますし、今後、継続、改善していくという意味でも今日の勝利は大きいと思っています。勝ちながら改善していけるように、これからも続ていかなければいけないと思っています」

Q:小池選手が難しい立場に置かれている中で、先日、某メディアで公開されていたインタビューの中で、どこで何をするかが大切だとおっしゃっていました。改めてマリノスで何をしようかと考えていることを教えていただけますか?
「やはり試合に出続けることというのは評価を一番得やすいというか、みんなの信頼、監督の信頼を得やすい状況にありますし、試合は自分を表現できる場でもありますから、マリノスでも試合に出続けることにフォーカスしないといけないと思っています。その中で出られない時期というのが来るかもしれませんが、そこでもいい準備をするということに変わりはないですし、たとえベンチであっても、チームの勝利のために良い雰囲気を作ったり、例えベンチ外であっても、その試合で勝てるように練習で相手役を一生懸命やることが大事だと思います。見えないところで何ができるかということを大事にして、見えるところでしっかりと結果を出すということを、今日のように続けていきたいと思います」

◎仲川輝人選手(横浜F・マリノス);
Q:リーグ戦初勝利ということについて、率直にどのように受け止めていらっしゃいますか?
「嬉しいですし、チームとして内容のある結果が求められていたので、その部分に関しても良かったと思います。個人的な問題点というか、結果を出せていないということの改善点はあると感じていますが、チームが乗ってくれば自分も乗ってくると思いますし、自分が乗ってくればチームも乗ってくると思うので、また切り替えて、次の試合に向けて改善点をチームで話し合っていきたいと思います」

Q:ビルドアップが相手には引っかかって、ショートカウンターを受ける場面が多かったと思います。その辺の改善点はどのように感じていらっしゃいますか?
「おっしゃる通り、前半は相手にはめられて、かわせなくて、そこからショートカウンターを受けるという場面が多かったですけれども、相手も前半は勢いよく来ますし、今日はグランドが結構スリッピーだったので、そういったところで足を滑らせる選手もいましたけれども、そこで一つ裏返せば自分たちのチャンスになりますし、ひとつのボールの精度であったり、ほんのちょっとのズレというものを修正していけば、後半のように崩せるというところもあります。相手陣内までボールを運ぶことができれば、そこからは自分たちの攻撃は自由というか、自分たちの表現次第なので、そこまでの過程をもっと改善していければと思います」

Q:4年ぶりの博多の森だったと思います。久しぶりの博多の森はいかがでしたか?
「雰囲気はすごくいいなと思いましたし、ピッチのコンディションも素晴らしいなと思いました。ここでゴールできていないというのは何か変ですけれども、いつか点が取れるように帰ってきたいと思います」

[中倉一志=取材・構成・写真]
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