「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 J2第24節 福岡-北九州】「悔しさを前向きにぶつけていけるチームになっていければいい」/小林伸二

2020明治安田生命J2リーグ 第24節
日時:2020年10月4日(日)16:05キックオフ
会場:ベスト電器スタジアム/9,006人
結果:アビスパ福岡 2-0 ギラヴァンツ北九州
得点:[福岡]フアンマ(5分、72分)

◎小林伸二監督(北九州);
Q:試合を振り返って
「残念な結果になりました。試合の入りと前半、バランスが悪かったなと思っています。そういう中で時間が経つにつれてプレッシャーを感じながら、縦パスは入るし、球際はきついんですけれども、ちょっと目先を変えるとするっとゴール前まで行くので、1点取れれば変ったと思います。点を取らなかったというところに大きな問題があると思います。2点目はああいう形でパワーでやられた。その前の、コーナーになる前のところとか、もう少し上手くやれればと思っています。残念な結果ですけれども、こういうダービーとして素晴らしい環境を作ってもらって、そこで戦えたことはありがたいんですけれども、我々北九州のサポーターに勝利をプレゼントできなかったことは申し訳なく思っています。あれが、今我々がやってきているサッカーで、入りは悪かったですけれども、あそこで1点取れれば状況が変わったと思いますし、メンバーを代えながら最後まで足を動かして戦っていたというのは褒めてやりたいと思います。ヘッドダウンすることなく顔を上げて、この悔しさを前向きにぶつけていけるようなチームになっていければいいなと思います。そういう気持ちで私はいます」

Q:序盤の早い時間で失点したことによって難しくなったでしょうか?もともとのプランとちょっと変わったというようなことはありましたか?
「そうですね。先制点を取りたいというのはありました。前回の試合では取れたので、まずアグレッシブに戦って取りたいというところでした。前にポジションを取っていましたけれども、ああいうふうにラフに蹴ってこられたのが何回か続いて、ちょっとリズムが作れなかったところで、ちょっと持ち出したところでああいうふうな形でやられて。ただ時間はあったので、そこは修正しながら右の椿(直起)だったり、左のガキ(新垣貴之)が、少し中を閉められると、脇の藤原や福森が、少しずつ機能的になってきたので、ボランチが両方に振ってくれることによって縦への幅ができるなというようになっていたと思うんですね。後半も押し込んで、そういう形が作れたので、あそこで1点取れなかったというのが残念だったなと思っています」

Q:前節の町田戦が終わった後に、いくつか新しい発見があったとおっしゃっていましたが、例えば、藤原奏哉選手をSBで使った辺りもそうだったのでしょうか?
「守備能力が高いし、今回は(相手に)フィジカル的に逞しい選手が多いので使ってもいいなというところでした。そういう点では、前半、すぐにチャンスも作ったし、そういうところは良かったと思います。

それと、意外とプレスが甘い、前回の開幕戦の時には2トップだったり、4-1-4-1にシステムを変えながら前からかかって来たのですが、今回はセットした2トップだったので、ボールを持ち運ぶができて、今までやっていたように4枚できちんとボールを回せていたと思うんですよね。けれど思ったよりもピッチではプレッシャーを感じていたんですかね。足下で引っかけられたりというところが、ちょっと残念なところでした。また、縦パスが入って、椿だったりがアングルを変えて脇に入ったりすると1本、2本でゴール前まで行くので、ちゃんと入れば点が取れるなと思いましたけれども、そこが全体的には残念なところでした。

新しい発見としては、選手がそういうふうに出てきたということと、ポジションを変えながら前回はやりましたが、そういうことをやっていると、どういう形で来るかというスタートの時の分析が違ってくると思うんですよ。今日のゲームの前の段階のところが変わってくると思うので、そういうところも良かったなと思いますし、今日は(アビスパの)2トップのところの守備はなかったと思うんですね。けれど、そこを簡単に持ち出さなかったというところは、こういう独特な雰囲気なんですかね。ダービーとしてピッチがちょっと重たくてというところで、テンポがいいとか、元気よく運び出すというところは、いつもよりもミスがちょっと出たかなと思います。これが期待されている時のプレッシャーだろうし、そういうところに我々のチームの立ち位置がきているということだと思うので、こういうことを経験しながら前に進めていければいいなと思っています」

[中倉一志=取材・構成・写真]
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