「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 J1第16節 福岡-浦和】「中断期間は我々にとっては良いタイミング」/レリカルド ロドリゲス

2022明治安田生命J1リーグ 第16節
2022年5月28日(土)17:03キックオフ
会場:ベスト電器スタジアム/9,136人
結果:アビスパ福岡 0-0 浦和レッドダイヤモンズ

◎リカルド ロドリゲス監督(浦和);
Q:試合を振り返って
「試合を支配する部分においては、かなりできていたのではないかと思います。相手にほぼチャンスを作らせることなく1試合を通してできたというふうに思います。相手がゴール前に来ることはありましたが危険なところというのは作らせず、我々はチャンスも多く作れていたというふうに思っています。引いた相手に対して、そしてこういう福岡という堅いチームを崩すことはそうそう容易ではありませんが、それでもいろんな形でチャンスはあったと思います。ミドルシュートの場面、ポストに当たる場面、前半で言いますとボールがゴールキーパーの前、ニアのところからすり抜けていくシチュエーションであったり、後半もいくつかあったというふうに思います。ただ、それでもボールがゴールに入っていかないという状況が続いていて、チャンスを作っても今日のようにボールがポストに嫌われてしまう場面がであったりとか、これまでもありましたが、これがサッカーだというように捉えていますし、ボールがゴールに入らない時は入らないので、我々としては、それを入れるためにというところを突き詰めてやっていければというふうに思います」

Q:3月のインターナショナルが終わって次のインターナショナルまで、8回引き分けて1回負けたという結果ですけれども、ラスト30メートルのところをどうするかというのが課題だと思います。例えば連戦のためにトレーニングが足りていないのか、メンバーがコロコロ変わったことが影響しているのか、その辺りはどのように考えていらっしゃいますか?
「スケジュール上、中2日、中3日という期間での戦いがずっと続いているので、メンバーを繰り返しやっていくことが、やはり難しいというところが一つあると思います。試合にフレッシュな選手たちで臨みたいという場合もありますし、この前のケースで言うと、連戦で出ずっぱりだったキャスパー ユンカーが怪我をしてしまったりだとか、そういったリスクもあります。また、今おっしゃられたように、我々にとって練習する時間が足りないこともありましたし、新加入の外国籍選手の到着が遅れて、一緒に考えを共有する時間がなかったりだとか、いろんな要素がありますが、メンバーが変わっていく中でも、試合のアイデアを選手たちが一生けん命に遂行してくれています。ただそういった環境の中でも、こういった難しい相手に対しても、チャンスというものは実際に作れていて、もし1-0で勝っていたら妥当な結果だと捉えられるでしょうし、2-0だったら良くやったと言われるような内容だったと捉えています。ただゴールが足りていないのは事実で、クロスの質であったり、合わせるところであったり、そういったところは我々が改善するべきところだと思っています」

Q:これでリーグ戦は一区切りになります。開幕から16試合で2勝で、無得点の試合が8回目でした。危機的状況にも映るのですが、監督はこの成績をどのように捉えていて、中断期間でどのように好転させていきたいとお考えでしょうか?
「この中断期間は我々にとっては良いタイミング、良い機会だと思っています。チームとしてのレベルを引き上げていく上で有効活用できるというふうに思っています。ただ、引き分けの試合を振り返って分析してみると、実際のところ相手チームが浦和レッズに対して明らかに上回った試合があるかと言われれば、そうではなかったと思っています。良い試合というのも、もちろんあって、ただ我々が足りていないところも、もちろん受け止めています。改善するべきところがあることや、勝利を勝ち取るところが足りていないのは事実なので、我々としては中断期間をしっかりと活かして、チームが団結し続けるところもそうですし、チームプレーのところも深めて、そして話に出ていた重要とされる最後の30メートルのところでの質というところをさらに高めて、考えを共有していければと思っています」

Q:浦和も引き分けが多いのですが、リーグ全体としても引き分けが多い傾向にあると思います。それをどのようにご覧になっているのか教えてください。
「このJ1のカテゴリーはディテールが鍵を握ると思います。最後のゴールが入るかどうか、実際のところ、チームとして良い内容ではなくても一つのチャンスを決め切って勝つとか、そういったところもリーグ戦全体ではあると思います。ただ、我々のケースに当てはめると、去年は内容が悪くても点を取って勝つということがあったと思いますが、逆に今年に関しては、内容自体は去年よりも良くなっていて、最後のゴールを決めるというところ、勝つというところが足りていないというふうに思っています。リーグ自体の競争力と言いますか、レベルの差があまりない中での戦いですが、我々は勝つために、内容は良くなっているけれども、勝つためにさらに改善すべきところにフォーカスしてやっていければと思っています」

[中倉一志=取材・構成・写真]

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ