「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【選手コメント J2第13節 福岡-水戸】「間で受けることを意識していた」/奥田晃也/三國スティビアエブス

2020明治安田生命J2リーグ 第13節
日時:2020年8月19日(水)19:03キックオフ
会場:ベスト電器スタジアム/1,595人
結果:アビスパ福岡 0-1 水戸ホーリーホック
得点:[水戸]奥田晃也(85分)

◎奥田晃也選手(水戸);
Q:初ゴールおめでとうございます。まずシュートシーンを振り返っていただけますか?
「中がゴチャゴチャしていたので、こぼれてくるかなと思っていて、いい感じで(森)勇人がつぶれてくれて目の前にボールが転がってきたので、思い切って打ってみました。嬉しかったです。ゴールが入ったのは見えなかったんですけれども、みんなが乗ってきたので『入ったんだな』と」

Q:ここまで10試合でノーゴール。やはりゴールへの意欲という点で強くなっていたものがあったのでしょうか?
「試合に出ている中で、前の選手なのに点が取れていなかったので、チームからも言われていましたし、意識はするようになっていたので取れて良かったです」

Q:今日はトップ下のような位置に入って、ボランチとパス交換しながらリズムを作っていたように思います。受けていた指示や、どのようなプレーをしようと意識していたのかを教えてください。
「間で受けるということと、裏への飛び出しを走るように言われていました。自分としては間で受けるのが得意だと思っているので、それを意識していました」

Q:相手のCBの選手を引き出すということも意識されていたのでしょうか?
「前の選手がCBを抑えてくれていたので、その間で受けて、前を向いてプレーするということを意識していました」

Q:奥田選手が入ってから前への推進力が出たと思いますが、何か感じたことはありますか?
「交代選手で元気だったので、間で受けて前を向いてというのができてよかったです」

Q:前節の東京V戦は、いい流れを作りながらも1点が遠いという展開でした。前節の反省から、自分の中で期するものというのはあったのでしょうか?
「守備の部分を含めて、前節も悪くはなかったと思いますが、間で受けることができなかったので、そこは意識していました」

Q:内容と結果が伴わない試合もあり、もどかしい状況が続いていました。今日のこういう1-0の勝利というのはチームの成長なのかなと感じますが、奥田選手は、どのように捉えていますか?
「なかなか無失点で終えるというのは今シーズンなかったところで、その中で後ろがしっかり守ってくれて、前が1点取って勝つということができたのはすごく良かったと思います」

Q:次節は首位の長崎と5連戦の最後の試合になります。意気込みを聞かせてください。
「チームとして連勝ができていないので、連勝をして勝点を積み上げていかないといけないし、ホームでの試合なので、勝てるように頑張りたいです」

◎三國スティビアエブス選手(水戸);
Q:いきなりの先発でした。いつ、どんな形で言われたのか、また言われた時はどのように感じたのか、それを教えてください。
「最初にスタートで行くと言われたのは3日前くらいなんですけれども、福岡に連れて行くと言われたのは2週間前くらいでした。スタメンで使ってもらって、自分が出て失点しないことだけを気を付けてやっていたので、結果、0点で抑えられたというのは、デビュー戦で一番大きかったのかなと思います」

Q:東京V戦で挨拶した時には、次は出るぞという気持ちがあったのでしょうか?
「そうですね、ありました」

Q:ここまでどのくらい練習参加をしたのでしょうか?
「大学の方も試合とかが入っていて、そちらを優先していたので、水戸での練習は10回もしていないです」

Q:連携や戦術面で不安みたいなものはありませんでしたか?
「よく水戸の試合を見ていたりしてイメージはしていたので、自分が入った時にどのようなプレーをするのかとか、自分の特徴などを、ボニ(ンドカ ボニフェイス)君だったり、ボランチの選手だったり、(外山)凌君だったりとかには話していたので、周りの選手が自分に合わせてやってくれたというのもあって、気持ち良くプレー出来ました」

Q:大学ではSBでプレーすることが多いと聞いています。水戸でCBとしてプレーすることに違和感のようなものはありませんか?
「そこまで違和感はありません。SBの時は自分は攻撃的なSBなので、前にポジションを取ったりだとかクロスを上げるということを多くやっていたので、そこだけですかね、違いと言ったら」

Q:試合を見ていると表情を柔らかく、非常にリラックスして試合に臨んでいるように見えました。
「昨日の移動の時からずっと緊張していて、今日の朝も結構緊張していたんですけれども、いざロッカールームに入ってアップという時には、緊張していなかったとは言わないまでも、ファーストプレーでヘディングを返せたことで、そこから一気に緊張感がほぐれました。90分通して最初の5分間くらいは緊張感もありましたが、それ以外は楽しくプレーできたと思います」

Q:どういう部分で自分の良さを出していこうと思いますか?
「一つ目のヘディングの時は、自分の中ではかぶってもいいから自分の飛べるだけのジャンプをして勝ってやろうというつもりで跳んで、ボールにもあたっていい方向にも飛んでくれたので、それが気持ち良かったです。ビルドアップの時も真ん中に結構パスを通すこともできました。1本、真ん中での危ないパスミスになってしまいましたけれども、そこはチームのみんなでカバーしてくれてのでありがたかったなと思っています」

Q:連携面ではいかがでしたか?
「守備の時は常に相方のボニ君が、ずっとラインコントロールや、自分のポジショニングに関して喋ってくれて、CB同士のコミュニケーションや、SBとCBのコミュニケーションというのは、90分間ずっと声を切らさずにやっていたので、そこが良かったのかなと思います」

Q:途中からフアンマ選手が出てきたり圧力もかかっていたと思いますが、対峙してみていかがでしたか?
「自分がフアンマ選手に寄りすぎてしまって、そのままターンされて危なくなったシーンが1本だけあったんですけれども、(松井)謙弥さんだったり、ボニ君から、フアンマ選手にあまり近寄りすぎずに、1回見た方がいいとアドバイスをもらったので、そこからはアドバイス通りにプレーできたのかなと思います」

Q:デビュー戦で1-0の勝利。特に複数失点が続いていた中で無失点で勝てたことが嬉しいのではないかと思いますが、どのように感じていますか?
「前節も2失点していましたが、自分が出るからには無失点で終わりたいというのがありましたし、絶対に勝ちたいというのもありましたし、それが結果につながってくれて良かったと思っています」

Q:課題を挙げるとしたらどんな点でしょうか?
「CBをやっている期間がそんなに長くないので、ポジショニングを映像を見ながら修正していかないと、もっと上手い選手だったり、背後に抜けてくる選手がいた場合は、自分の前のスペースや裏のスペースを簡単に使われてしまうと試合をやりながら感じたので、ポジショニングを修正できればいいなと思います」

Q:大きな一歩になりました。大学リーグとの兼ね合いもありますが、今後の抱負を聞かせてください。
「次にいつ参加できるか、水戸の試合に出られるかは分からないんですけれども、呼ばれて出られるチャンスがあるのであれば、無失点で水戸の勝利に貢献できるように頑張っていきたいなと思います」

Q:水戸のユニフォームに腕を通して戦って勝利を得た後の率直な気道を聞かせてください。
「今日デビュー戦で、初めて水戸のユニフォームに袖を通してプレーして、第一歩が踏み出せて素直に嬉しかったですし、自分が出て結果にこだわっていきたいと思っていたので、そこを0で抑えて、前の人が1点取ってくれたというのがありがたくて、すごくいいゲームになったと感じています」

[中倉一志=取材・構成・写真]
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