「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【監督会見 天皇杯2回戦 福岡-鹿児島】「最後まで諦めずにトライしていた。その姿勢は評価したい」/三浦泰年監督

天皇杯第98回全日本サッカー選手権大会 2回戦節
日時:2018年6月6日(水)19:00キックオフ
会場::レベルファイブスタジアム/1,5052人
結果:アビスパ福岡 1-0 鹿児島ユナイテッドFC
得点:[福岡]城後(33分)

◎三浦泰年監督(鹿児島);
Q:試合を振り返って
「まだまだやらなければいけないことがいっぱいあるなというか、課題というか、サッカーをより知らなければいけないなという、そういう試合だったと思います。ただ、相手が非常にいい守備をして、またJ2リーグの上を走っているチームに対して、最後まで諦めずにトライしていたので、そういう姿勢というのは、ある意味、評価してあげないといけないし、次につながっていくと思います。この天皇杯というのは未来のチームにとって、何か価値みたいなものができる試合だと思うので、そういうふうにつながっていくのではないかと思っています。
前半のシンプルな失点でゲームを決められてしまったというのがあるので、やはり点を決められなかったのは悔しかったし、何とかひとつ、きつい守備に対して割ることができたら良かったなと思います。ゲームの面白味であったり、自分たちらしさというか、自分たちがマイボールでやりたいことというのが出た時間帯というのは、そんなに長くはありませんでしたが面白味もあったのではないかと思っているので、プラス材料は、しっかりと積み重ねて継続していって、足りないところは修正して、天皇杯はこれで終わったので、リーグに集中していきたいなと思っています」

Q:直近のリーグ戦では、非常にメンタリティのところが良く回っているような試合がありましたけれども、今日の試合はメンタリティの部分では、どのように評価されているでしょうか?
「どの試合もメンタルとタクティクスは切り離せないと思っているので、こういう試合に、どういう強い気持ちで挑むことができるか、今日の試合であれば、相手をリスペクトしすぎないで、怖がらないで、恐れないで、自分たちのチャレンジができるかということだったと思います。ただ、今日のメンバーであると、少し理解が浅い部分もありますし、こういうハードな試合に遠ざかっている選手がいる中での試合だったので、おっしゃっているメンタルだとか、そこにより良くはかけられないなというふうに思って、終始ベンチからチェックしてました。ただ、通常、出番がない選手であったり、いまリーグの中で、メンバー入りさえも苦しんでいる選手を、こういうハードな試合で確認できたことは、今後のリーグ戦のプラスになっていくと思います。こういう試合も積み重ねのひとつとして、グループのメンタリティが、もっともっとアップしていけばいいなと思っています。まだグループメンタリティとしては、リーグで戦うスターティングのメンバーと、大きな差があったなと感じています。当然、グループメンタリティというのは、一人ひとりのメンタルが強くなって、また一人ひとりのメンタルが強くなるだけではなく、そこに上積みされるものがあってチームとして良くなっていくと思いますので、そこはしっかりと今後、タクティクス、テクニック同様に、メンタルの部分にもアプローチをかけていかないといけないなと思っています」

Q:前半の入り方のところで、チームとしての意識をどういうところに持っていったのか、そして、後半はメンバーを代えて活性化しましたが、どういう部分が通用したとお考えでしょうか?
「相手がJ2であるからと言って、いつもと違う自分たちになってはいけないというところでしたけれど、自分たちがやっているリーグよりも、明らかにプレスが早いし、寄せの距離も縮めてくるし、そういう中で、君たちがここまで積み重ねているつなぎができるがどうかチャレンジしてみなさいというのは、はっきりと伝えました。できなかったら笑えばいいというくらい勇気を出させてピッチに送り出しましたけれど、相手の威圧感からなのか、いつもと違うところにボールを動かしたりとか、当然、なかなか試合を詰めない選手なので、そういうものを加味したとしても、もう少し、前半の立ち上がりというのはやらないといけないなと感じました。ただ、スピードに慣れて来るごとに少し見えてきたのかなと思いますし、プラス、自分たちのマイボールのサッカーをするためにやらなければいけない当たり前のこと、走ることであったり、戦うことであったり、勝利するためのハードワークだったり、それがあってマイボールがあるんだよということも伝えてあったので、後半の立ち上がりのところというのは前面に出ていたのかなと思いました。けれど、彼らがどういうコメントをするのかは分からないですけれど、思うようなプレーはできていないんじゃないかなと思います。そういう中でメンバーを代えて活性化しましたし、サッカーに面白さが出てきましたし、相手も明らかに嫌がっていましたし、相手も少し守備のところも慌ててきましたので、そういういいところというのは次に取っておきたいなと。今日、みなさんにお見せできる自分たちのいい部分というのは、このくらいだったですけれども、次はもう少し長く、自分たちのいい部分というものを出せればなと思っています」

[中倉一志=取材・構成・写真]
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