「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 J1-2nd第16節・広島-福岡】「試合巧者。交代選手も含めて、広島の方が力があった」/井原正巳監督(福岡)

2016明治安田生命J1リーグ 2ndステージ第16節
日時:2016年10月29日(土)14:04
会場:エディオンスタジアム広島/22,963人
結果:サンフレッチェ広島4-1アビスパ福岡
得点:[広島]佐藤(15分)、森﨑浩(33分)、[福岡]城後(66分)、[広島]アンデルソン ロペス(69分、79分)

◎井原正巳監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「今日は、今シーズンで現役を引退する広島の森﨑浩司選手の最後のホームゲームという中で、広島の選手たちも少し特別な気持ちで臨んでくるゲームになるだろうと予想していました。一方、我々は、降格した中での残り2試合というところで、そういう雰囲気に飲まれずに、なんとか最後に意地を見せようという形で試合に入りましたけれども、結果としては、森﨑選手に対するはなむけのゲームになってしまったかなと思います。ゲームの方は、そこまで悪かったとは思っていませんし、点差ほどの差があったかというと、決してそうではないと思いますけれども、前半の2失点は、本当にワンチャンス、ツーチャンスで決められてしまいました。こういう形での失点というのが、今季、ずっと続いていますけれども、そういうところでの粘り強さ、体を張るところ、隙を与えないというところは依然として課題ですし、もちろん、広島の決定力の高さというものに屈してしまったというのもあると思います。広島は昨年のチャンピオンチームですし、力のあることは分かっていましたけれども、何とか粘り強く戦いながら勝機を見出すというゲームプランで臨みましたが、少ないチャンスを確実に決められ、後半は、我々も前に行く、1点を取りに行くという姿勢の中で1点を返したところで、またセットプレーでの2発で突き放されてしまいました。本当に試合巧者ですし、交代選手も含めて、広島の方が力があったのかなと思います。これで今シーズンも残り1試合になりました。最後はホームに帰って柏戦がありますので、この敗戦をしっかりと受け入れた上で、ここまで厳しい中でも応援してくれたサポーターのためにも、最後まで戦って、勝って、なんとか白星で終われるように、残り4日、上を向いてやるしかありません。最終戦は、そういうゲームができたらと思います」

Q:城後選手が後半から出てきましたが、短い時間で交代になりました。怪我などがあったのでしょうか?
「そうですね。素晴らしいゴールを決めてくれたんですけれども、そのあとに足に違和感があって、無理をさせられないところもあり、本人からの申し出もありましたので、交代になりました」

Q:今日の4失点は、特にDFラインがバタついていたという印象があります。今季、それが続いていますけれども、どういったところに問題があるのでしょうか?
「個のところだけをフォーカスすれば、シーズンを通して考えれば、対峙するFWの質、FWに配給するボールの精度というところも含めて、非常に高いものがありました。そして、そういうことでゴールを取ってきたのが広島というチームですから、そういうチームに対して、少し腰が引けてしまったようなところは、若干あったかなと思います。広島に限らず、今シーズン、真ん中の守備というのは、まだまだ課題が残るゲームが多かったですし、シーズンを通して修正しきれなかったかなと思っています。私もCB出身の人間なので、私の指導不足と言いますか、チームとしての守備のところの底上げが出来なかったのかなと思っています」

Q:今日で森﨑浩司選手が引退しますが、選手としての彼をどのように見ていらっしゃいましたか?
「本当に中盤であれば、どこでもこなせる器用な選手だと思います。アベレージが常に高く、監督が要求する役割を全うできる選手だったなと思います。アテネ五輪の代表選手でもありますし、代表選手の中心になっていけるような選手だったのではないかと思っています。今日のプレーを見ていると、まだまだできそうな感じはしますし、寂しい気もします。試合中も、タッチライン際で挨拶はしましたが、まずは17年間、お疲れさまでしたと伝えたいです」

【中倉一志=取材・構成・写真】
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