「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 J1-2nd第13節・福岡-神戸】「立て直すことができなかったのは私の力のなさ」/井原正巳監督(福岡)

2016明治安田生命J1リーグ 2ndステージ第13節
日時:2016年9月25日(日)14:03
会場:レベルファイブスタジアム/11,155人
結果:アビスパ福岡1-4ヴィッセル神戸
得点:[神戸]レアンドロ(33分)、ニウトン(48分)、岩波(51分)、渡邉(78分)、[福岡]坂田(90分+2)

◎井原正巳監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「我々のチーム状況が厳しい中、最後まで我々のチームを信じて、多くのサポーターが駆けつけてくれてパワーを送ってくれました。そのサポーターに勝利という形で結果を出すことができずに、本当に申し訳なく思っています。神戸は非常に調子が良く、前線の攻撃陣を含めて、個の能力が非常に高いチームとの対戦ということで、しっかりとした守備から「堅守速攻」というイメージでゲームに入りました。前半は、非常に良い形でゲームに入れたと思いますし、何度も我々の形というのも作り出せたと思います。その中で失点してしまいましたけれど、1失点というのは、試合では必ず起こり得ることなので、そこは致しかないところだと思っています。ただ、神戸の前線の個の質、外国人2人と渡邉千真の3人で36点取っているという強烈なFW陣は、我々に脅威を与え続けたと思っています。後半は、何とか1点を返そうという形で(選手を)送り出しましたけど、セットプレーからの早々の失点で、チームにかなりショックと言いますか、ダメージというものが残ってしまったと思います。その後は、オープンなゲームになってしまい、すぐさま追加点を奪われてしまいましたが、あそこでチームを立て直すことができなかったのは、我々の、そして私の力のなさだと思っています。結果的には、残念な試合になりましたけど、最後の坂田の1点で、チームの気持ちと言いますか、最後まで戦う姿勢というものを見せてくれたというのは、残りの4試合につながると思っています。もちろん状況は厳しくなっていることは分かっています。でも我々は、このまま諦めるつもりはまったくありませんし、甲府、そして新潟はこの後(夕方)のゲームですから、その辺の勝点を含めて、残り4試合に、本当にわずかな可能性がある限り、しっかりと戦っていくことしか考えていません。サポーターの皆さんも、最後まで諦めずに我々と一緒に戦ってほしいと思います」

Q:今日は、いつもより早く城後選手、平井選手を交代されましたが、どのような意図だったでしょうか?
「攻撃の形と言いますか、ウェリントンを入れることで高さというオプションを加えるということと、城後を早めに代えたのは、相手のDFラインと中盤の間でボールを受けられるサカ(坂田)を入れることで、より変化と言いますか、アクセントをつけられるだろうということや、ゴール前の飛び出し、動き出しという部分を活性化するという狙いもありました。ビハインドの状態でしたから、いかに得点の匂いを作り出すかというところで早めの交代にはなってしまいました」

Q:2失点目、3失点目はセットプレーからの失点でした。あれは個人的なミスなのか、あるいは組織的なミスなのでしょうか。
「今日はマンツーマンでやっていたのですが、精度の高いボールを入れられて、そこのマークのところを上手く外されてしまったと言えばそれまでですが、そういうことを含めてのチーム力だと思いますし、チームとしての責任であり、私の責任だと思っております」

Q:前節は、三門選手をトップ下で起用して機能していましたが、今日はダニルソン選手のアクシデントもあったとは思いますが、末吉選手を起用するという選択肢もあった中、ボランチで起用した理由を教えてください。
「ダニルソンのアクシデントがあったので、もう1度、ミカ(三門)をボランチの位置に戻して、神戸のボランチ周辺のスペースにクニ(邦本)を入れることによって、そこで起点を作って、クニと平井のところで、2人のコンビネーションを生かして、その中でカウンターを上手く機能させたいというところがありました。2人とも(邦本と平井)、前半、随所に良い形を作ってくれたと思っています」

【武丸善章=取材/中倉一志=校正・写真】
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