「football fukuoka」中倉一志

J1第12節 vs 湘南 曺貴裁監督コメント

2016Jリーグ ディビジョン1第12節
日時:2016年5月14日 14:03キックオフ
会場:レベルファイブスタジアム/8,048人
結果:アビスパ福岡1-0湘南ベルマーレ
得点:[福岡]城後(81分)

曺貴裁監督(湘南);
Q:試合を振り返って
「お疲れ様でした。5月にしては暑い気候の中で、やっている選手も、見ている人も、過酷な条件の中の試合になりましたが、0-1で負けたというのは非常に悔しい結果ではあります。けれども、選手が非常にタフに、自分たちがやるべきことに対してトライしてくれた結果だと思いますし、その責任は全部自分にあると思っているので、選手がシュートを外したとか、トラップミスをしたとか、クロスがもうちょっとだったとか、あのパスがというのはあったと思いますけれど、それを責める気持ちには自分はなれません。僕が選手達に提示するものをもっと磨いて、アビスパのようなタフな相手に対して勝てるように、後期に対戦する時までに、しっかりとしたチームを作らなければいけないと思うだけです。今日負けて、順位が下がって、そういうところだけを見るとネガティブなところばかりが頭を出してきますけれども、僕自身は、これから夏、秋と通じて、今年のJリーグは少し早く終わりますけれども、最後には今の湘南よりも強いチームを作って、『湘南は強くなったな』と、みなさん、そしてサポーターのみなさんに思ってもらえるような、そういうチームにしたいという一心しかないので、そこはぶれずにやっていきたいと思います。
試合は、福岡が長いボールが多くて、我々のチームでも本当に昇格に貢献してくれたウェリントンや、カメも頑張ってくれていますし、そういった選手のセカンドボールの勝負になるなと思っていましたが、前半から、自分たちのボールになった時には、僕たちは、あまりロングボールを蹴るのではなくて、間、間で動かして、クロスだったり、最後のところだったりというのにトライして、何回か、FKやCKで、いい形でいけた部分もあったんですけれども、そこが一歩及ばなかったかなと思います。1点取られたことよりも、あの時間帯に1点、もしくは2点取れていれば状況も変わっていたのですが、それも含めて、『まだまだあなたたちは伸びれるわけだから、もっと、もっと自分たちの力で這い上がって来い』と神様から言われているとポジティブに考えたいと思います。ポジティブと言っても、ポジティブに選手たちを鼓舞するだけではなくて、こういうことを前向きに捉えられるかどうかということが、我々や、選手の価値につながると思っているので、選手にも、そういう話をしました。そして、これから湘南が1シーズン戦う上で、ぶれずにやっていきたいなと思います。また、井原監督とは柏のコーチ時代に、たくさん練習試合をやってもらったこともあり、今日は試合が終わった後に、少し談笑しましたけれど、いいチームを本当に作られているなという印象があり、また、こういう素晴らしいレベルファイブスタジアムと、福岡のお客さんと選手が一体となった雰囲気に、改めて感銘を受けました。福岡には改めて『おめでとうございます』と言いたいし、その言葉を自分たちの成長のパワーにして、次に向かって行きたいなと思います」

Q:今日は交代が非常に難しいなと思っていましたけれども、それは、組織として機能していたという裏返しだったように思います。
「今日で言うと、ヨシ(藤田祥史)も含めて、先発の選手がやることを、なるべく長い時間やらせたかったし、そういう展開であったことは間違いないと思います。失点する前に2人代えて、失点してから優太(神谷)を入れましたけど、動きづらいと言うよりは、展開的に、別に動く必要がなかったと自分では思っていました。足が止まった選手を代えましたけれども、それについては、もう一回同じ状況があったら、同じことをするだろうなと思っています。ただ、みなさんにひとつだけ言えるとしたら、神谷は非常に良かったです。これからアンダーの代表に入っていきますけれども、この環境の中でも、非常にボールを触る機会が多かったですし、存在感もありました。彼を甘やかせて次のステップに送りだせないのであれば、指導者としての責任は改めて重いなと、今日のプレーを見て思いましたし、彼のような若い選手と、うちの経験のある選手が融合して、また湘南スタイルを厚みがあるものにしてもらいたいなと思いました。この場で言うのも変ですけれども、非常に堂々とプレーしてくれて、リーグ戦は、これが2試合目か3試合目のはずですが、あれで、シマ(島村)のシュートが決まっていたりとか、あいつのスルーパスを大介(菊池)が決めていたらということがあれば、さらに自信がついたと思います」

【武丸善章=取材/中倉一志=構成・写真】
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