「football fukuoka」中倉一志

J1第10節 vs大宮 渋谷監督(大宮)コメント

2016Jリーグ ディビジョン1第10節
日時:2016年5月4日 14:04キックオフ
会場:レベルファイブスタジアム/12,418人
結果:アビスパ福岡1-2大宮アルディージャ
得点:[大宮]横山知伸(15分)、沼田圭悟(48分)、[福岡]金森健志(61分)

◎渋谷洋樹監督(大宮);
Q:試合を振り返って
「こんにちは、アルディージャ監督の渋谷です。いま九州では熊本、大分に地震があり、多くの方が被災され、いまだに避難されている方がいらっしゃる中で、福岡さんのお客さんが12000人、我々のお客さんが250人と、たくさんのお客さんが来てくださったことに対し、大変な中でもサッカーに向いてくださっているんだなと、私自身、喜びを感じましたし、非常に感謝しています。熊本には私の後輩も、同郷の清川監督もいますけれども、やっと練習を再開できたとはいえ、昨日も地震速報が流れ、その他にもいろいろとある中で迎える試合なのだということは選手にも伝えて、今日の試合に臨みました。また、福岡では「博多どんたく港祭り」が開催されていて、いつもとは違う流れで試合に入りましたが、選手はタフにハードワークしてくれたと思っています。そして勝利を届けられたことを非常に嬉しく思います。普段から、チームがひとつになってトレーニングをし、今日はリーグ戦では出ていない選手が何人かいましたけれども、その選手たちも、また、いままで出ていた選手たちも、しっかりと結果を出すということを意識しながら、みんなで切磋琢磨していこうと取り組んでいます。今日は、福岡のタフなハードワークを上回るために、制圧するために、ということで試合に臨みましたが、ゲーム内容としては、私自身も、もっと、もっとやらなければいけないことがあると思いましたけれども、今日の勝利は非常に大きいと思います。難しく、大切な試合でしたけれども、しっかりと勝利できたことは、今後につながるなと思っています。また3日後に浦和レッズと対戦しますが、しっかりとみんなで準備して、次に向かいたいと思います」

Q:いつもとは代わったメンバーがアグレッシブに戦い、その結果として勝利を挙げたことは、今後にどのようにつながっていくとお考えでしょうか?
「まず、福岡は我々の1日前に試合をしていて、我々は、その翌日に鹿島とやりました。3日の準備と4日の準備。これは同じレベルであれば、コンディションのところが非常に大きいと考えてメンバーを変えました。とはいえ、私自身は結果を出している選手を使うという考えがありますから、メンバーを選出するに当たっては、ナビスコでしっかりと結果を出している選手たちの中から、同じレベルであればコンディションのいい方を使いたいという考えで、今日のメンバーになりました。内容がどうだったのかということに関しては、しっかりと精査しなければいけませんが、本当に今日もタフに戦ってくれました。普段のトレーニングから、私がやろうとしていることを理解し、それを試合で体現してくれている数が少しずつ増えてきているので、それについては、私自身、嬉しく思っています。選手たちが普段から緊張感を持ってやってくれていることが今日の結果につながりましたし、誰が出ても、誰を出しても、同じようにできるというのは大きいなと思いました」

Q:福岡は、大宮と同じく今年昇格したチームですが、そのチームに対して何か意識することはあったのでしょうか?また、ナビスコカップを含めて負けなしが続いていますが、その要因はどこにあるとお考えでしょうか?
「まず、福岡と対戦するに当たっては、失点が少ないチームなので、非常に難しい試合になると考えていました。ですから、セットプレーで得点が入ったことは、非常に私たちに安定をもたらしたと思います。また、福岡は同じ昇格組ですので、しっかりと勝つことを意識していましたし、それは選手にも伝えていました。ですから、今日の勝利は非常に嬉しく思っています。それと10戦負けなしというのは、ナビスコの対戦相手が、メンバーを代えたりとか、いろいろとやってきていますので、我々だけの力というよりは、対戦相手の状況もあると思います。けれども、ほぼ全員の選手が出た中で結果を出してきているので、これをどこまで続けられるかということを意識するのではなく、しっかりと勝利するためにトレーニングをしようと言っています。勝っているからと言って満足することなく、これからも変わらずに、前に向かって進むために、もっと、もっと、トレーニングをしていきたいと思います。今日の試合でもボールをロストする場面も多くありましたし、守備のところでも、簡単に抜かれる場面もあり、そういうところをレベルアップしていかないと上には行けないと思いますし、いまの状況は続けられないと思っています。そういったところに関しては、これからもしっかりとやっていきたいと思います」

Q:次節は浦和とのダービーです。浦和が首位、大宮が3位と、お互いにいい位置で戦う試合になりますが、どのように捉えていらっしゃいますか?
「浦和は昨年の1stステージで優勝していますし、ここ何年かは上位に居続けているクラブですので、我々はチャレンジャーとして戦うだけです。また、ダービーということで、日本のサッカーファンのたくさんの方が興味深く見ていただけたらいいなと思っています。多分、多くの方が浦和が勝つだろうというふうに見ていらっしゃるでしょうし、大宮としては、浦和を叩ければというところで大きな意味があるかも知れませんが、浦和にしてみれば、リーグ戦の中の1試合かも知れません。けれども、同じ市に2チームある地域は他にはありませんから、しっかりと戦って、しっかり勝利できるゲームができればいいなと思っています。プレスカンファレンスでも話しましたが、我々が順位で上にいた方が、いろいろな意味で面白いのかも知れませんが、現実的には、勝っても追いつかない状況ですけれども、この1戦に勝って、より上位を目指していけるような状況にしたいと思っています。また、ホームゲームの成績は1敗3分けで、まだホームのサポーターに勝利を届けられていませんが、浦和相手であっても、しっかりと、そして堂々と戦えるようなゲームにしたい、みなさんが見ていて興味を持ってもらえるような試合にしたい、と思っています」

【中倉一志=取材・構成・写真】
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