「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 YBCルヴァンカップ第1節 福岡-札幌】「もっともっと高めていかないといけない」/長谷部茂利

2021明治安田生命J1リーグ YBCルヴァンカップAグループ 第1節
日時:2021年3月3日(水)18:03キックオフ
会場:ベスト電器スタジアム/1,546人
結果:アビスパ福岡 2-3 北海道コンサドーレ札幌
得点:[札幌]ドウグラス オリヴェイラ(14分)、[福岡]三國 ケネディエブス(18分)、[札幌]ドウグラス オリヴェイラ(35分)、中島大嘉(41分)、[福岡]城後寿(88分)

◎長谷部茂利監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「全体としては善戦したかなという気持ちと、小さなミスが大きなミスになったり、ミスが簡単に失点につながっているようでは、もちろん勝点につながらないという感想です。ただ、昨年も、これまでも出場機会の少なかった選手にはいい経験になったと思っていますし、勝点1でも取れたらという想いです。ホームでしたので勝点3を取りたいという想いはありますが、今日のゲームでは勝点3は取れないなと思います。また多くの課題が出ているので修正していきたいと思います」

Q:狙い通りに追い込んだり、ボールを奪ったりするシーンもあったと思いますが、最終ラインの連携のところでバタバタしたというか、失点が安かったなという印象があります。どのように分析されていらっしゃいますか?
「おっしゃる通りです。これまでも練習も含めて修正を重ねてきているつもりでしたけれども、今日、この場で出してはいけない失敗でした。もっともっと質を高めていかないといけない、守備面でも質、連携というところを高めないといけないなと思います」

Q:リーグ戦とは違いますし、名古屋とは戦い方も違うわけですけれども、今日の強度、スピード程度であれば、十分に戦えるというところも見えたのではないかと思います。その辺りはいかがでしょうか?
「いえいえ、試合そのものは95分くらい戦いましたけれども、もっともっと球際で勝って、もっともっと自分たちがボールを動かす、ボールを取るという回数も増やさないといけませんし、ピンチを少なくしてチャンスをたくさん作る、チャンスの大きさも大きくするというところへもっていかないと、現状で感じているのは、このままではだめだということですね。もっともっと高めていかないといけないと感じています」

Q:今日の試合は開幕戦から先発を全員入れ替えましたが、改めて、その狙いについて教えてください。
「まずコンディショニングのところで、中2日のゲームというのは非常に厳しいと思います。というのは、開幕したばかりで、少し乗って来たという状態ではありませんし、もちろん現状ではコンディションは100%だと信じて開幕を迎えましたけれども、回復力はまだ上がっていないという判断と、コンディションが上がってきている選手たちが、キャンプも含めて準備を十分にしてきた中で、ここで出ずしていつ出るんだという、そういうことも考えて、モチベーションも考えてのことでした。ですからいい場面もたくさんあったと思います。そういう考え方です」

Q:ミスが起きる要因として、一見イージーミスのように見えても、この強度の中でやっているからこそ起きるミスもあると思います。そういうものと、どう向き合って正確性を出していきたいとお考えでしょうか?
「連携のところですね。当人同士が、コミュニケーションも含めて、そこを高めていかなくてはいけない。ただ、ミスをしてしまうプレーになるときに、何に注意して、どういう考えでプレーするのかということをしっかりとやれるようにしておくことが大事だと思います。それは私の責任というか、トレーニングも含めて、ミーティングも含めて、できるようにしておかなかったからミスが起きた。そんなふうに思います」

Q:これまでアグレッシブなサッカーを目指す中で壁にぶつかっている部分もあると思います。それを乗り越えていくのか、残留に割り切るのか、そこのせめぎ合いだと思います。監督の中では、そこにどのように向き合って、勝点と目指すサッカーの折り合いをつけていきたいとお考えでしょうか?
「目指すサッカーというのは、これまで通りアグレッシブなサッカーをやっていきたいと思います。ぶれることなくやりたいと思います。これまでのことを継続することと、残留するために勝点を取るということと、私の中では同じです。自分もぶれずに、チームもぶれずに、やり続けることが当然残留にもつながるし、残留以上の目標にしている順位、勝点に近づくのではないかと信じてやっていきます」

[中倉一志=取材・構成・写真]
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