J2第36節 vs千葉 井原正巳監督コメント

2015年10月10日 23時55分　
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2015明治安田生命J2リーグ第36節
日時：2015年10月10日（土）16:04
会場：レベルファイブスタジアム／8,004人
結果：アビスパ福岡１－０ジェフユナイテッド福岡
得点：［福岡］鈴木（24分）

◎井原 正巳監督（福岡）；
Q:試合を振り返って
「今日のゲームにも多くのアビスパのサポーターが駆け付けてくれて、最後まで我々に勇気を与えてくれたことに、本当に感謝しています。結果、1-0という勝利で勝点3をプレゼント出来たので、本当に良かったと思っています。ゲームの方ですけれども、千葉も本当に力のあるチームですし、いまプレーオフ圏内を争っているチームということもあり、今日も難しい、厳しいゲームになるなというところで、システム等も、前節から変更して千葉に合わせて臨もうと思っていたのですが、千葉の方も我々への対策としてシステムを変えてきて、非常に難しい試合になりました。我々の狙いとしては両サイドを抑えようというところではあったのですが、千葉の両サイドが、かなりワイドになっていたために、少し後手を踏む場面もありましたが、いい形で前半に先制点が奪えて、我々の、縦の速い攻撃が機能した部分もあったのかなと思います。試合全体のボリュームは非常にあったと思いますし、後半は、千葉がかなり前線に人数をかけて、圧力をかけてきましたけれども、本当に最後まで集中力を保ち、1-0と言う形でしたけれども、しっかりと勝ち切ることが出来たと思います。勝っている流れに乗る、そして守り切るという力というものが選手たちにあり、自信を持って出来ているのかなと思います。次は天皇杯を挟みますが、残り6戦に対して、しっかりとした準備をして、磐田に少し勝点が近づいたと思いますので、自動昇格というところを目指して頑張っていきたいと思います」

Q:今日の選手交代のカードですが、酒井選手と坂田選手の交代と、金森選手からイ グァンソン選手への交代は意図が違ったのではないかと思います。それぞれの狙いを教えて下さい。
「酒井と坂田の交代は、システム的には同じ形で、左サイドの守備のところで水野をしっかりとケアしながら、もう少し攻撃のところで質を求めていきたいという狙いでの交代です。金森に関しては、彼自身は今日も非常に調子が良く、非常にアグレッシブで、前でいい動きをしてくれていたのですが、相手がサイドの中村選手を入れて来たので、やはりサイドを抑えたいということでした。もともと3バックで行くというプランも持っていたので、そこでグァンソンを入れて、サイドからの精度の高いクロスを抑えに行きました」

Q:これからリーグ戦が佳境になって行く中で、いまお話があったように天皇杯も入ってきます。選手起用について、これからどのように考えていらっしゃるのか、現時点でのお考えを聞かせて下さい。
「これから考えます。中3日で天皇杯、また中3日でリーグ戦ということになるので、疲れのある選手、どこかに問題がある選手については、その辺のコンディションのところを見極めながら、無理をさせられるのか、どの程度、回復しているのかも含めて、明日の状況を見て考えていきたいと思います」

Q:最後まで我慢強く戦っていたと思うのですが、改めて、監督から見て、選手の成長については、どのように見ていらっしゃいますか？
「押し込まれている時でも慌てることなく、自分たちの守りのリズムで、いまは自信を持ってやっていると思います。球際であったり、体を張るところであったり、最後の所をしっかりと対応することが出来ているので、それが自信にもつながっているし、そう簡単にはやられないという結果になっています。また、1人ではなくて、チーム全員で守ろうという意識が非常に高くなってきているので、その辺も、いまの守備の堅さにつながっているのではないかと思っています」

Q:千葉がシステムを変えて臨んできたということで、ピッチの中で何か指示を与えるようなことはあったのでしょうか？
「メンバー表が出た時点で、システムが3バックなのか、4バックなのか、ふたつが予想されましたが、どちらの対策もオーガナイズ的にはやっていましたし、ひょっとしたら3バックになるかも知れないし、あるいは4バックになるかも知れないが、やり方は少し違っても、自分たちのオーガナイズは崩さずにやろうということは、前もってミーティングでは話していたので、大きな問題はなかったです。先ほど言った、サイドをワイドに開かれた時の対応で、少し危険なシーンを作られかけたりしたことはありましたけれども、大きな問題はなかったと思います」

Q:2位磐田との勝点差も詰まり、自動昇格も見えてきましたが、現在の状況を、監督としては、どのように捉えていらっしゃるのでしょうか？
「まだ6試合ありますし、ここからの6試合が、本当に、どのチームにとっても正念場だと思います。今日のような厳しい試合ばかりだと思うので、いかに勝点を継続して積み上げて行けるかが重要で、毎試合、毎試合が決戦だと思って、シーズン終了の最後の42試合目まで、いまの状況を続けて行くしかないと思っています。簡単に自動昇格の権利を得られるとは思っていませんし、残り6試合では何が起こるか分かりません。そういう部分を考えながら、最後までいいトレーニングをして、いい準備をして、1戦、1戦戦っていきたいと思います」

Q:ウェリントン選手はゴールこそありませんでしたが、存在感は群を抜いていて、彼のおかげで攻守に渡ってチームが機能していたように見えました。彼に対する評価を教えて下さい。
「もちろん、ウェリントン自身はゴールという結果を望んでいますし、ゴールを奪いたいという気持ちで試合に臨んでくれています。その一方で、彼は守備も献身的にしてくれますし、前線からのファーストディフェンダーとして、まずは守備のところから、しっかりとやってくれることは、チームにとって大きなことだと思います。また攻撃のところに関しては、前線のターゲットとしてプレーしてくれていますが、ここまでは、なかなかファールを取ってもらえずにイライラするところもあったのですが、そういうことに関してもメンタル的にも慣れてきて、前線でいい起点を作ってくれて、それを、周りの選手が彼のことを信頼しながらサポートしていく、追い越していく、そういう、チームの攻撃のところのひとつの形が、すごく浸透してきたなとは思っています。今日のアシストもそうですけれども、本当にゴールに値する仕事をしてくれているので、チームにとって大きな存在になってくれていると思います」