なぜ扇谷健司JFA審判委員長は誤審を認める会見を開き、クラブに直接謝罪をしたのか?【石井紘人コラム】
「緊急会見」というワードがトレンドにもなったように、今回のレフェリーブリーフィングは各メディアが報じたように「急きょ」「臨時」だった。
SNSなどで物議を醸していたJ1開幕節のサンフレッチェ広島×北海道コンサドーレ札幌戦で起きたノーゴール判定。日本サッカー協会(JFA)審判委員会がレフェリーブリーフィングを待たずに「ゴールとすべきだった」と公式の場で陳謝したのは異例の対応と言えるだろう。
家本政明氏が「JFA審判委員会の迅速な対応は、「透明性」という点で素晴らしいと思いますし、誠実で真摯な対応だと思いました。一方、「公式コメント」が世に出たことで担当審判たちが攻撃され、その家族にまで被害が及ばないか心配でなりません」とNoteに記した(参照リンク)ように、レフェリーサイドからすると、かなりリスクのある対応と言える。
またコンサドーレのGK菅野孝憲選手が
「この試合後の誤審発表には私自身も気持ち悪さが残りますし、逆の立場であれば消化しきれない気持ちになる事は痛いほど理解できます。サンフレッチェ広島に関わる全ての方々、スタッフ、選手 北海道コンサドーレ札幌に関わる全て方々、スタッフ、選手は人生を懸けて全力で闘い合った事は事実です。今後このようなミスが起きる事が無いようにと願うばかりです。そして今後この件に関しましては一切の発言、発信はいたしません。」
と記したように、必ずしも監督や選手に“受け入れられる”とも限らない。
にもかかわらず、なぜ扇谷健司JFA審判委員長は会見を行うことに決めたのか?
(残り 965文字/全文: 1613文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ