Jリーグ、日本の審判団のビデオアシスタントレフェリー(VAR)は巧くいっている?【レフェリーブリーフィングレポート前編】
4月22日、2021年2回目となる『レフェリーブリーフィング』がオンラインにて開催された。
既に各媒体がJ1リーグ戦で起きたビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入頻度は約4試合に1回と報じている。これは、国際サッカー連盟(IFAB)が目安としている3試合に1回を下回っており、日本でVARは巧くフィットしていると思う。
そのデータを扇谷健司JFA(日本サッカー協会)審判委員会副委員長が説明。
第10節を終了した所でのVARの数字は、得点に関するものが268回、PKに関するものが97回。一発退場に関するものが123回、カード対象の人違いに関するものが1回。
トータルで490回のチェックがあった。この268回や97回という数字は、必ずしも得点が268あった、PKが97あったという訳ではない。たとえば、ハンドの反則のようなシーンがあればチェックするため、実際の得点数やPK数よりもチェック数は増える。
多くのレフェリーが「VARには違う疲れがある」という所以が、この数字に表れている。
この中で「はっきりとした明白な誤り」「見逃された重大な事象」ということで、オンフィールドレビュー(OFR)18回(実際にOFRで判定が変わったものが13回)、VARオンリーレビュー9回。
トータルで27回のレビューに至った。
VARだけに費やした時間は1試合平均で合計79.4秒。レビューに費やした時間は、抽出された26シーンの平均で1回159秒。
IFABの目安は60秒らしく、「出来るだけこの時間を短くしながら。ただ、我々としてはまず求められるのは正しい判定ということを考えるとどうしてもビデオオペレーションルームに入っているレフェリーの方達というのは、少しというよりは、かなり慎重になるという事実もあるかと思います。ですが、なんとか少しでも時間を短くしながら、判定の制度は落とさないということを求めていきたい」と扇谷副委員長は改善策を語った。
ちなみに、このレビューの目安時間は、試合の平均ではなく、あくまでもIFABの目安らしい。
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