無料:なぜ誤審にも見える判定なのに、選手は追加で出場停止を受けるのか?(審判も割り当て停止はある)
の試合後、
「1試合の出場停止みたいですね。
誤審なのに選手にだけペナルティがあるんですね。」
とコメントがあった。
というよりも、これは今回だけではなく、誤審と思える判定があった後に毎回起きる議論でもある。
FBRJは読者の意見を集約して取材も行っている。
実は、この議論も審判側に投げかけていた。
試合中の判定は審判団に委ねられているが、試合後の出場停止試合数については、Jリーグ規律委員会が決定する。
しかし、イングランドのプレミアリーグやスペインのリーガエスパニョーラのように、退場した選手の出場停止試合を0にしたことは、私が知る限りはない。Jリーグでは、「2試合の出場停止が1試合になる」くらいではないだろうか(理由は下記に)。
もちろん、人間違いでのカードに関しては、しっかりと変更されてはいるし、審判団が確認できなかった極めて悪質な行為には出場停止を課す。
だが、極めて悪質な行為への罰はだいぶ緩い。
これらは競技規則の
2.主審の決定
決定は、主審が競技規則および「サッカー競技の精神」に従ってその能力の最大を尽くして下し、適切な措置をとるために競技規則の枠組の範囲で与えられた裁量権を有する主審の見解に基づくものである。
プレーに関する事実についての主審の決定は、得点となったかどうか、または試合結果を含め最終である。主審およびその他すべての審判員の決定は、常にリスペクトされなければならない。
を遵守しているのだろう。
裁判のように時間をかけたジャッジではなく、一瞬で判断しなければいけないサッカーの審判というスポーツにミスはつきもの。だからこそ、「その能力を最大に尽くした」と思われることは尊重する姿勢をとっている。
とは言え、その母国であるイングランドが、トップリーグに関しては、エンターティメント性を重視していることを考えれば、
【連載:プロフェッショナルレフェリーキャンプレポート④】審判批判に厳しく、根絶を目指すプレミアリーグ「GKがPAから出てレフェリーの元にアピールに来たら警告」
グラスルーツは別として、日本サッカーのトップリーグであるJリーグも変革期を迎えていると思う。
私が審判委員会の人間ならば、Jリーグ側と協議を行い、規律委員会に働きかける。
「審判としてはベストの判定を目指してはいるが、どうしても誤審は起きてしまう。それは受け入れてもらうしかないのですが、選手への申し訳ない気持ちを全審判員が持っている。そこで、せめて翌試合の出場停止は回避できるように変更しました」
この改革を行い、リリースするだけで、選手やサポーターの審判への目は大きく変わると思う。「競技者はサッカーが作り出すイメージに大きな責任を負っている」のだから相乗効果があるはず。
J1はVARの精度をあげることでこのようなケースは防げるかもしれない。しかし、今回はJ2である。J2にVARを導入するのは、育成が間に合わず、混乱を招くだけ。さらにいえば、VARはJ2などでトリオ+第四の審判員での経験を積んでからの方がクオリティも上がる。
今回の議論の改善策は、シンプルに規律改革を行うことがベストではないか。読者の皆様はどう思われますか?