無料:異例のPK戦やりなおしになったのは主審のミスジャッジ(判断ミスの誤審)ではなく、競技規則の適用ミスのため【審判批評コラム】
先週水曜日、6月6日に行われた天皇杯 JFA(日本サッカー協会) 第98回全日本サッカー選手権大会2回戦の名古屋グランパス×奈良クラブ戦で次ラウンド進出チームの決定に直接影響を及ぼす、担当審判員による明らかな競技規則の適用ミスがあったことをJFAは確認した。
そして、審判団の判断のミスではなく、競技規則の適用ミスということもあり、同事案について国際サッカー評議会(IFAB)にも確認し、本日、臨時に開催された天皇杯実施委員会でペナルティーマークからのキック(PK方式)を一人目からやり直すことを決定した。
ルールの適用ミスがあったのは、PK戦の奈良クラブ4人目のキッカーの時だ。
キックする際にフェイントを入れたと主審が判断し、やり直しを命じ、2度目のキックで成功してPK戦が続いたが、
ただし、ボールがゴールに入ったかどうかにかかわらず、次の場合、プレーは停止され、間接フリーキックで再開される:
〇競技者が一度助走を完了した後、ボールをけるためにフェイントをする(助走中のフェイントは認められる)。主審は、そのキッカーを警告する。
競技規則では主審がフェイントと判断した場合、選手に警告を与え、キックは失敗としなければいけなかった。
副審、第4の審判員も主審の適用の誤りを正すことができず、本来はPK4-2で名古屋の勝利が決まるはずだったが、PK戦を続けてしまった。
近年、競技規則が変わり続けている背景もあって、「【間接FKで再開される】をPK戦でどのように適用するか」で(参照リンク)飛んでしまったのかもしれない。