【無料/扇谷健司審判批評】浦和レッズ×サンフレッチェ広島:なぜブーイングが起きたのか?
試合後、審判団にはブーイングが浴びせられた。
立ち上がりのジャッジは、10分の千葉和彦へのチャージ以外は明瞭なものばかりだった。30分のミキッチへの関根貴大のファウルもリプレイがなくても理解できる。このPK時、GK西川周作の足は、規定の範囲内にしっかりと収まってもいた。50分と60分のオフサイドラインも副審が素晴らしい走りで見極めている。大きな誤審はなかった。
もちろん、サンフレッチェ広島側からすると、60分の青山敏弘へのチャージはサポーター席からは見え辛く、選手のエキサイトと連動してしまうだろうし、76分の皆川佑介のファウルは審判批評して欲しいものだと思う。しかし、ブーイングは浦和レッズサポーター側から起きていた。武藤雄樹の【遅延行為】、笛が鳴った後にボールを蹴った行為が見えなかったか。もしくは、リプレイがないため、79分のシャツを掴む手と足に影響してからボールにいったのが分からなかったか。
試合後、ミキッチと宇賀神友弥がユニホーム交換をするなど、清々しく終わった裏には、大枠はおさえられていたレフェリングがあっただけに、ブーイングが起きたのは驚きだった。その理由を探るために、レフェリングを振り返ってみたい。(参考記事:浦和レッズ×サンフレッチェ広島:判定は妥当だったか?ジャッジの大枠とは?)