【無料/ルール解説vol.18】大宮アルディージャ×川崎フロンターレ戦 扇谷健司審判批評
2016J1セカンドステージ第12節の大宮アルディージャ×川崎フロンターレ戦にて、新ルールが適用された。
それは42分のシーンだ。大宮アルディージャが中盤でボールを奪うと、拾ったムルジャが川崎フロンターレバックラインの裏にスルーパスを送り、家長昭博が抜け出す。一対一となってしまった川崎フロンターレGKチョン・ソンリョンは、家長がペナルティーエリア内に入ったところでボールにチャレンジに行く。が、家長にかわされ、右足でひっかけてしまいPKに。
【得点の機会阻止】が当てはまるシーンであり、以前のルールであれば、PKとなるファウルをおかしたチョンは退場となり、さらに出場停止になる“三重罰(トリプル・パニッシュメント)”となっていた。
しかし、新ルールでは、分かりやすく例えると一生懸命プレーするなかで起きてしまったペナルティーエリア内での【得点の機会阻止】に該当するファウルは警告ですむ(参考記事:【ルール解説vol.16】W杯アジア最終予選 日本代表×UAE戦で利用すべき新ルール)。
改定され、緩和された“三重罰(トリプル・パニッシュメント)”の、最も分かりやすいシーンだった。