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無料記事【私的信条告白コラム】クリアソン新宿対ラインメール青森戦の取材に行ってきました

【私的信条告白コラム】

クリアソン新宿対ラインメール青森戦の取材に行ってきました

こんにちは、川本梅花です。

2年ぶりのサッカー取材観戦になりました。どうして2年間も活動しなかったのかは、このコラムで告白していこうと思っています。観戦した試合は、JFL(日本フットボールリーグ)に加入するクリアソン新宿(以下新宿)とラインメール青森(以下青森)でした。今季、両チームはまだ勝ち星をあげていません。新宿は、2試合で8失点していますし、青森は得点力不足に苦しんで1敗1引き分け。でも、青森の方は、シーズンスタートはこんな調子で、5月くらいまでは低調。そこからチーム力が上がってくるので、シーズン開幕してすぐはなかなか難しいのかと考えます。

一方新宿は、記録だけを見れば相当重症なチーム状態だと思えます。実際に、試合を見ましたけど、チャンスは作るが最終的なフィニッシュの段階で選手にりきみが見えて硬くなってしまう。おそらく、普段ならば決められるシュートも少しズレていく。「得点を取りたい」「チームを勝たせたい」。そんな思いが強いほどりきんでしまうんでしょう。

試合会場は「AGFフィールド(味の素スタジアム西競技場)」で、過去に何度かきたことがあります。いつもは新宿から乗り換えて現地まで行くのですが、今回は、府中本町まで出てそこから乗り継いで行くことにしました。飛田給駅の改札でカメラマンのSくんと待ち合わせました。久々の現地取材だったので、前の日からなんだか不安になって、駅で集合して一緒にスタジアムに行ってもらうことにしたんです。少し雨が降っていたので、タクシーに乗って会場に向かいました。受付で取材パスの札をもらってメディア控室に入ります。Sくんと談話しながら、僕は上着のポケットに手を入れて、携帯電話を取り出そうとしたんです。でも、ポケットには携帯がない。バックパックの中を調べたけれども、そこにも携帯はありませんでした。

「あっ、タクシーに忘れた!」

そう呟いた僕の言葉に、Sくんはすぐに反応して、彼の携帯からタクシー会社に電話をしてくれたんです。しばらくして、新宿の広報の方が「携帯、タクシーに落とされました?」と声をかけてくれて、「はい、すみません、僕のです」と答えました。タクシーの運転手さんが会場に届けてくれたのです。そんなことで、僕の携帯はすぐに手元に戻ってきたのですが、Sくんや運転手さんに手数をかけてしまいました。

新宿の監督が北嶋秀朗さんだったので、メディア控室に記者が数名いました。その中に、ある記者がいて、僕はその方にはあまりいい印象を持っていないんです。僕が最初の著書「大宮アルディージャの反逆」を出した時に、ある番組でその本を紹介してもらったんです。その番組に関わっていたのがその記者でした。ある日、浦和レッズの試合を見に行った時に、その記者が会場にいたので、僕は友人の林雅人くんと彼の側に行きました。そして、「今回は番組で本を取り上げてくださってありがとうございます」とお礼を言ったらですね、彼はこんな風に答えてきました。

「うちはどんな本でも取り上げてしまうんですよ」

と笑いながら僕に話してきたのです。正直に言って「なんて失礼なんだこの人は」と思ったんです。まあだから、その記者の記事はそれから一度も目を通していません。人間性を疑います。そんな人が書いた本なんて読みたくもない。あの時は、いずれ時間がたてばそんなことも忘れるんだろうな、と思っていたんですが、なんだかいまだに残っていますね。

新宿対青森の試合は、0-0の引き分けに終わりました。試合が終わって、関係者席に岡本達也くんがいたので、あとで話を聞くことにしました。岡本くんとは水戸ホーリーホック時代から交流があります。この日は、怪我でベンチには入れなかったんです。しばらくして、監督会見があって、青森の柴田峡監督の会見が最初にあったんですが、僕は久しぶりの席だったので質問することをしなかったんです。しなかったと言うよりは、できなかったの方が正しいです。もしかして、僕自身、雰囲気に少し萎縮していたのかもしれません。次の北嶋監督の会見まで少し時間があるので、前水戸の岸田翔平くんに話を聞きました。チームで最年長になる彼は、この試合はサブメンバーでした。北嶋監督の会見では少し場に慣れたのか、いくつか質問することができました。会見が終わって、青森のある1人の選手を探しました。平田海斗くんは、水戸のユース出身の選手で、今季から完全移籍して開幕からスタメンで試合に出ている期待のホープになっていたんです。新宿戦は、試合前半で退場になってしまったんですが、スピードあるプレーは魅力的に映りました。すべてのイベントが終わって、岡本くんにインタビューしてから会場を後にしようとした時、「梅花さん!」と呼ぶ声がして、声の方に向かうと新宿の代表取締役社長CEOの丸山和大さんを紹介されました。少し立ち話をして、僕とSくんはスタジアムを後にしました。

このサイトでは、両チームの監督の会見を通した試合分析と、岸田くんと平田くんと岡本くんのインタビューをお届けします。

Sくんと食事をして彼は新宿方面に、僕は府中本町方面から帰宅しました。やっぱり、試合をスタジアムで観て、選手や監督から話を聞くのは、とても刺激になっていいものだ、と再確認した1日でした。

〈了〉

 

 

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