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川本梅花 フットボールタクティクス

【サッカー観戦術/監督采配】監督は3つの采配を使って試合の流れを変えられる

【サッカー観戦術/監督采配】

監督は3つの采配を使って試合の流れを変えられる

監督が何も関与しない試合が最も優れた試合です。先発メンバーの11人を交代させることなく、90分間を戦い抜き勝利する。「選手交代」も「システム変更」、「戦術変更」もせずに試合に勝つ。変化を起こさない。これこそ理想的な試合だと言えます。

上記で述べた 3つの変化が、監督が試合の中で行える采配になります。劣勢の状況から「点数をとりたい」状況への変化をもたらすために、3つの変化が必要です。

「選手交代」は、前回のコラムで示した試合の流れを終盤から変えられる存在の「スーパーサブタイプの選手」をピッチに送り出すやり方です。「足が速い」「ドリブル力がある」「ヘディングが強い」などのはっきりした特徴の選手の起用です。

「システム変更」は、試合前に予想した相手への対策では補えきれない際に、システムを変更します。その場合の多くは、点数を奪いたい時です。「準備した対策では補えきれない時」とは、「この選手にはこの選手で」とマークする相手を決めていても、相手が想定外のシステムで来た場合、マークする選手が一致せずにズレてしまうことがあります。

センターハーフ(=ボランチ)が2人だと想定したけれども、3人のセンターハーフで中盤を固めてきた。さのために、ボールがなかなかつながらない状況にあった。そうした時に、中盤をこちらも3人にして対応する。こうした場合、システムを変更することになります。

点数を奪いたい時は、こちらから仕掛けて行きます。中盤の人数を増やしたり、前線に攻撃的な選手を増やしたりして、相手のマークのズレを狙って混乱を作っていきくのです。静かな水面に石を投げて波状を起こすように、ピッチ上でのシステムを変えて、相手のバランスを崩して一気に攻撃のスイッチを入れる。まさに波状攻撃を仕掛けます。

しかし、前のコラムでも書きましたが、トレーニングで試していないシステムを、ぶっつけ本番で試すのはいけません。そうやって、ほとんどいい結果を見たことがありません。監督は、試合の中で起こるであろうシステム変更の準備を、事前にしていないとならないのです。

川本梅花

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