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川本梅花 フットボールタクティクス

【サッカー観戦術/監督采配】こんな監督の采配はダメです(2)-監督の意図が伝わらないまま選手をピッチに送り出してしまう-

【サッカー観戦術/監督采配】

こんな監督の采配はダメです(2)-監督の意図が伝わらないまま選手をピッチに送り出してしまう-

試合が後半30分を過ぎて、応援しているチームが1-0で勝っています。そんな時に、監督が選手交代をしました。サイドの選手を入れ替えてきます。その選手は動きが鈍くなっていたので、疲れからくるものだと思われました。そのための交代なので、追加点を奪いにいくのではなく、このまま1-0で逃げ切ろうとしているのだと想像します。

しかし、新たに入った選手は、前線に飛び出して行きます。当然その選手の背後が空きます。相手は、その選手の背後にボールを出して、味方の選手を走らせます。監督が、テクニカルエリアに出てきて何か指示を出しています。しかし、監督の声は選手に届かずに、相手がゴールを決めて1-1になってしまいました。

監督は、交代選手をピッチに出す前にその選手に指示を出していました。「ボールを保持しろ」。監督が意図したのは、1-0でゲームを終わらせるために「ボールを保持して時間を作る」ことでした。自分たちがボールを持っている時間が長ければ、相手がボールを持つ時間が短くなります。つまり、攻撃に割ける時間も少なくなるので、失点する確率も減ることになります。

監督が意図したことと、選手が理解したことが一致しないことは、本来あってはならないことです。しかし、こうした不一致は時に起こってしまうのです。監督は、自分の意図するところを選手が理解していると思い込んでしまう。監督の意図をきちんと選手に伝えきらないと、大きな事故を招いてしまう。実は、こうした行き違いは、試合の中で、起こるものなのです。監督の意図を理解できなかった選手に問題があるのはなく、きちんと伝えきれなかった監督に責任があるのです。

川本梅花

 

 

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