「そういえば、ウチにはレイくんがいるじゃないか──」 マスコットに救われた話 代表(柏レイソルサポーター)
月イチ連載の「マスコットに救われた話」。タイトルそのままに、マスコットが大好きな方々に、毎回「マスコットに救われた話」について語っていただく。
今回ご登場いただくのは、柏レイソルのサポーターで、レイくん推しの代表さん。「代表」というのは日本代表という意味ではなく、自ら立ち上げたフットサルチームの代表となったことに起因しているという。2月8日のマスコットイベントでお目にかかり、オファーさせていただいたことで今回の取材が実現した。
代表さんは、カレッカが入団した1993年からの柏サポーター。しかし、柏市に在住したことは一度もないという。加えていえば、マスコットに目覚めたのも、柏を応援するようになってから20年後のことだったという。「こういうマスコット人生もあるのだな」という意味では、いささか稀有な事例であるといえよう。
もうひとつ、今回のインタビューで留意したことがある。Jリーグ開幕時からサポーターだった人にとって、この33年はまさに「人生山あり谷あり」。そこにマスコットが、どのように絡んでくるのか、非常に気になるところ。そんなわけでさっそく、ご本人に語ってもらうことにしよう。(取材日:2025年2月25日=オンラインにて収録)
【編集部より】当連載は随時インタビュイーを募集中。XでのDM、もしくはメールにて、以下の情報をお送りください。
・メールでの件名「マスコットに救われた話」
・お名前(ハンドルネーム可)
・連絡先(メールアドレス、LINEなど)
・お仕事
・推しマスコット
・どのように「救われた」のか(簡単に)
infotetewm@targma.jp までお願いします。
※これまで登場したマスコット(ファジ丸、ゼルビー、ドーレくん、ヴァンくん&フォーレちゃん、ヴィヴィくん、ガンズくん、しかお、東京ドロンパ、アルディ&ミーヤ、リヴェルン、ふろん太、レイくん)以外のマスコット推しの方が採用される可能性が高いです。なお、自薦・他薦を問いません。「この人のマスコット推し話を聞いてみたい!」と思われる方がおられましたら、ぜひ情報提供、推薦をお願いいたします。
■今季の日立台で感じる柏レイソルとレイくんの変化
今季の柏レイソルですが、おかげさまで開幕からいいスタートを切ることができました。昨シーズンはギリギリ残留でしたが、監督がリカ(ルド・ロドリゲス)になって、自分たちでボールを保持する時間帯が格段に増えましたね。渡井理己とかジエゴや垣田裕暉、あと小泉佳穂や犬飼智也など、リカが他クラブで育ててきた選手が複数人いるのも大きかったです。
2年前にレイソルの社長が変わってから、ピッチ外でもいろいろな変化が感じられるようになりました。たとえば、スタジアムグルメ。以前の日立台って、アウェイのサポとの交流がしづらいスタジアムだったんですが、スタグルのお店がだいぶ増えて、アウェイのサポも楽しめるようになったんですよ。そういえば、日立台の開門時間も早くなりましたね。
マスコットのレイくんもまた、行動範囲が拡がりました。以前はホーム側にしか行かなかったのが、最近はビジターの指定席でもグリーティングするようになりました。試合だけでなく、柏まつりをはじめ、ホームタウンのイベントに登場する機会が増えたんですよ。アウェイのお出かけも、2010の札幌が最後だったのが、去年は味スタと野津田にも遠征してくれました。
レイくんって、試合中もずっとベンチ裏で戦況を見つめているんですよ。そして試合が終わると、選手ひとりひとりと握手をして、最後は一緒に深々とお辞儀をするんです。昨シーズンは負け試合が多かったから、すごく申し訳なさそうに頭を下げていて。いやいや、レイくんが悪いわけじゃないから(苦笑)。今季のレイくんは、例年以上に試合後は嬉しそうにしています。
■カレッカ入団がきっかけで旧JFLのレイソルと出会う
ずっとレイソルを応援していますが、実は柏には住んだこともなんですよ(笑)。出身は福島県のいわき市。レイソルとの出会いは、1993年のカレッカ入団がきっかけでしたね。今の若い人はご存じないでしょうけれど、あのマラドーナと一緒にナポリでプレーしていた、カレッカが来る。しかも当時のレイソルは(旧)JFLでしたからね。これは観に行くしかないでしょ!
とはいえ当時は高校生だったし、ネットも普及していない時代でしたからね。これも若い人はご存じないでしょうけれど、当時はJ’s GOALで試合結果を流しているテレフォンサービスがあって、公衆電話で10円玉を入れてはレイソルの結果がアナウンスされるまで待ち続けました。というのもレイソルは、ナビスコカップの結果次第でJリーグ昇格の可能性もありましたから。
その後、大学を卒業して社会人になってから、日立台には年に数回通うようになりました。すでにカレッカは引退していましたが、応援したくなる選手たちが次々と登場していましたから。酒井直樹さんだったり、北嶋秀朗さんだったり、大野敏隆さんだったり。柏市民だったことは一度もないのに、僕にとってレイソルはずっとマイクラブであり続けました。
ただし、その頃はマスコットに夢中になることはなかったですね。基本的にスタジアムには、キックオフぎりぎりに入場していたので、たまにピッチ上で見かけて「あ、いるなー」って感じ。当時のレイくんは、初期のイラストみたいに甲冑を着ていました。イラストといえば「レイくんのガールフレンド」も見たことありますけれど、どこに行ったんでしょうかね(笑)。
写真提供:代表さん
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