「実は私、彼氏よりもマスコットを選んだ過去があるんですよ」 マスコットに救われた話 ぐちこ(川崎フロンターレサポーター)
月イチ連載の「マスコットに救われた話」。タイトルそのままに、マスコットが大好きな方々に、毎回「マスコットに救われた話」について語っていただく。
今回ご登場いただくのは、川崎フロンターレのサポーターで、ふろん太推しのぐちこさん。彼女は2024年の#ウチ壱で「だじゅうる賞」を獲得した方でもある(参照)。
1999年生まれのぐちこさんは、何と等々力陸上競技場のすぐ隣に実家があるとのこと。高校入学のタイミングで地元のJクラブをスタンドで応援するようになり、ふろん太との出会いも「記憶にない」くらい自然なものだったという。
そんなぐちこさん、インタビューの中で「実は私、彼氏よりもマスコットを選んだ過去があるんですよ」という衝撃的な告白をしている。いったい、どういうシチュエーションだったのか。さっそく、ご本人に語ってもらおう。(取材日:2025年2月6日=オンラインにて収録)
【編集部より】当連載は随時インタビュイーを募集中。XでのDM、もしくはメールにて、以下の情報をお送りください。
・メールでの件名「マスコットに救われた話」
・お名前(ハンドルネーム可)
・連絡先(メールアドレス、LINEなど)
・お仕事
・推しマスコット
・どのように「救われた」のか(簡単に)
infotetewm@targma.jp までお願いします。
※これまで登場したマスコット(ファジ丸、ゼルビー、ドーレくん、ヴァンくん&フォーレちゃん、ヴィヴィくん、ガンズくん、しかお、東京ドロンパ、アルディ&ミーヤ、リヴェルン、ふろん太)以外のマスコット推しの方が採用される可能性が高いです。なお、自薦・他薦を問いません。
■26歳にしてサポーター歴は10年!
間もなくシーズン開幕ですが、今年のフロンターレはいろんなことが変わっていくのを実感しています。監督や選手の顔ぶれだけでなく、スタジアムDJも変わるし、長くつづいた情報番組もYouTubeに移行することになりました。これまでのフロンターレイズムに、外部からの新しい風を融合させようという意思は、新体制発表会での社長の言葉からも感じられました。
私の実家は、等々力陸上競技場の隣にあるんです。もともと横浜に住んでいたんですけど、小学生の時から川崎市にある私立に通っていて、通学するのが大変だったんですよ。それで一家で溝の口に引っ越したんですけど、そこも手狭になって候補の引っ越し先のひとつが今の家。私が「等々力の隣がいい!」って主張し続けて、最終的に両親が折れてくれました。
サッカーを観るきっかけは、2008年のFIFAクラブワールドカップでした。ガンバ大阪がアジア王者として出場して、マンチェスター・ユナイテッドと対戦した時です。初めて意識して観たワールドカップは、2010年の南アフリカ大会。当時は長谷部誠さんに夢中になりました。フロンターレでは、大島僚太選手をルーキー時代から応援しています。
2015年に高校進学を期に、ひとりで等々力に通うようになって、次の年からシーズンパスを購入。半分は親に出してもらいましたが。スタンドで同世代のサポ仲間ができるようになって、一気に交友関係が広がりました。去年はサポ歴10年ということで、後援会のシルバー会員になったんですよ。私、今年で26歳になるんですが、けっこうサポーター歴が長いんですよね(笑)。
■ふろん太のヒザが汚れている理由
川崎で暮らしていると、ごくごく自然にフロンターレが視界に入ってくるんです。当時は中村憲剛という、川崎市民なら誰もが知っているアイコンがいましたから、ウチの親も安心して等々力通いを認めてくれたんだと思います。そのうち母が「私も行ってみようかしら」とか言い出して、今ではアウェイも観戦するくらいハマっています(笑)。
ふろん太との出会いですか? 実は、はっきり覚えていないんですよね。そういうのって、私以外にもきっといると思うんです。等々力に行かなくても、川崎市民がふろん太に遭遇する確率って、けっこう高いんですよ。地域の区民祭なんかでも、普通に来ているし。ですので、ふろん太って特別な存在というよりも、地元の友だちって感じなんです。
私がマスコットに関心を抱くようになったのは、大学時代に横浜FCでインターンをするようになったのがきっかけです。当時はカテゴリーが違っていたので、土曜日はフロンターレの試合を観て、日曜日に三ツ沢に行くような感じ。そこでフリ丸をはじめ、他クラブのマスコットにも目を向けるようになりました。そこであらためて、ふろん太のすごさに気づいたんです。
ふろん太のヒザって、よく見ると汚れているんですよ。それは子供たちと視線を合わせて、コミュニケーションしたり、写真を撮ったりしているから。私もインターンの仕事で接客するようになって、ふろん太のヒザの汚れは、実は勲章なんだって気づいたんです。それまで「居て当たり前」だったマスコットに、いつしかリスペクトの念を感じるようになりました。
写真提供:ぐちこさん
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