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☆無料掲載:琉球U-18の初陣。0−1で熊本国府高に惜敗【プリンスリーグ九州2部・第2節】

 

FC琉球OKINAWA U-18にとって2年目の戦いに挑む「高円宮杯 JFA U-18プリンスリーグ九州」の2部は14日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで第2節を行い、0−1で熊本国府高に敗れ、黒星スタートとなった。なお、本来開幕節は今月7日だったが雷雨の影響で試合は延期。この日が今季の初陣となった。

 

写真】:GKをかわすMF小濱フランク(高校2年)

ビルドアップを駆使して左サイドを起点に攻める琉球は前半、左SH小濱フランクがGKをかわして左クロスを供給するも味方に合わず好機を逸する。攻撃の組み立てにおいては「相手のプレッシャーに負けてバックパスが多かった」(小寺一生・琉球U-18監督)と、相手のアプローチによりなかなか前向きなパスが供給できず。前線までの距離が広がったことでFW翁長勇太のくさびから脚力のある花田琉之介を上手く生かせぬまま、前半はシュートゼロだった。対する熊本国府も左を起点に、再三カットインを仕掛けて果敢にゴールを狙うがGK神村勇翔を中心とした守備網をなかなか破りきれず、互いに前半はスコアレスで折り返した。

 

【写真】:琉球を指揮する小寺一生監督

後半も両者は積極的に左からの攻める中、熊本国府が有効打を与える。56分、ミドルサードでセカンドボールを奪い、左サイドを突破したMF中村祐心のグラウンダーのクロスに合わせたMF古川慎恩がネットを揺らしゲームを動かす。このシーンについて小寺監督は「セカンドボールを奪えるかが鍵だったが、運動量であったり(ボールを)ジョギングでなくトップスピードで奪い返しにいけなかったことが目に見えた課題。今後に向けてそこは求めていきたい」と振り返る。

 

【写真】:サイドからドリブル突破を図るMF花田琉之介(高校3年)

追う琉球は、中央で剥がしてサイドのスペースを活かす攻撃を駆使し果敢に攻める。「自分たちで打開できる形は作れた」と一定の手応えを得た指揮官だが、「そこからもう一つ圧力をかけられたかと言えばまだまだ物足りない。もっとグッと力強く行ったり、質を上げる必要がある」と、サイド深いところまで進入は図れるものの、なかなかシュートにつなげる場面につなげられなかった。

 

【写真】:セットプレーからヘディングで狙うも決まらず、直後試合終了の笛

それでも最終盤にかけて攻撃を畳み掛ける琉球は、ロングスローとコーナーキックでPA内空中戦に挑み、途中出場のDF照屋琉ジェイヴィン、そしてDF西城戸豪がヘディングシュートを放ったがわずかに枠を外れ、最後の最後まで1点が遠かった。

「もう少しゲームを支配したかったが、できなかったことが0−1の結果。相手のプレッシャーに対して自分たちの技術が低かった。まだまだ出し切れていない部分がある。もっとできるはず」と小寺監督は発破をかけた。

初白星をかけて琉球は21日、大分高とアウェイ戦に挑む。

 

取材・編集・写真:仲本 兼進(RYUKYU SOCCER PRESS)

 

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