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☆無料掲載:【沖縄県高校招待】意地がぶつかる白熱の一戦。県勢同士の決勝はFC琉球U-18が大会初制覇。沖縄のチームとして初の頂点に

 

【写真】琉球・倉貫嵐羽(左)と那覇西・頭山亮太との球際の攻防

沖縄県サッカー協会(OFA)が主催し、沖縄県サッカー協会2種委員会の主管で開催された「OFA 第28回沖縄県高校招待サッカー大会」は27日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで決勝戦が行われた。決勝に駒を進めたのは、午前中の準決勝で米子北高(鳥取)を1−1からのPK戦の末に勝った那覇西高と、同時間帯で福岡大若葉高(福岡)を3−0で破ったFC琉球U-18。大会史上初となる沖縄県勢同士の一戦となった。

 

【写真】ロングシュートで会場を沸かせた那覇西・山川輝(写真中央)

35分ハーフで行われた試合はまず、今年の高校新人戦王者の那覇西が牙をむく。前半3分、ボックス内中央から放ったシュートのこぼれ球をMF與古田頼が詰めて早速試合を動かすと、続く24分。敵陣でボールを奪ったMF山川輝がGKの立ち位置を確認してすかさずゴールまで約30メートルの距離からロングシュートを放つ。ボールはGKの頭上を超え、一度ポストにあたりながらもネットを揺さぶり追加点をあげた。

 

【写真】前半に一時同点弾を決めた琉球U-18・花田琉之介

しかし、前年の波布リーグ(沖縄県U-18リーグ)覇者で今季九州プリンスリーグ2部を闘う琉球U-18も28分。右CKからFW石嶺幸也が頭で決めて意地を見せると、34分には左サイドからカットインを仕掛けるFW花田琉之介がゴール右隅へ狙いすましたグラウンダーのシュートを沈め、試合を振り出しへと戻した。

 

【写真】那覇西の1点目と4点目を決めた與古田頼(左)と、3点目のゴールを奪った金城愛都

ところが前半終了間際の35分。那覇西はドリブルで中央突破を図ったFW金城愛都が右足で左隅のネットを揺らし突き放す。さらにGKの動きを冷静に読んだ與古田がこの試合2点目のゴールを決め、前半だけで4点を奪った那覇西が2点リードで折り返した。

 

【写真】那覇西・山川とのマッチアップに挑む琉球U-18・幸喜祐心

意地の張り合いを見せる両者の一戦は後半に入っても熱を帯び、点差を縮めたい琉球U-18が猛攻を仕掛ければ、那覇西も球際へ強く向かい、相手よりも走り負けない姿を演じ、一進一退を繰り返す。

 

【写真】同点、そして逆転弾とMOM級の活躍を見せた琉球U-18・仲村優良

その空気感を裂いたのは琉球U-18。44分、左から切り込む花田がアタッキングサード中央からゴール右隅へねじ込み1点差。そしてゴール中央でのこぼれ球に反応したFW仲村優良が決め、同点とした。

さらに66分、MF新垣崚の縦パスを受けた仲村が左足で再びゴールを奪い、ついに琉球U-18が逆転に成功。このゴールが決勝点となった。

 

両者合わせて9ゴールが生まれた壮絶の決勝は、5−4で琉球U-18が競り勝ち大会初制覇。さらに県外のチームを迎えての本大会において、28回目にして初となる沖縄県勢チームの優勝チームとなった。

 

【OFA 第28回沖縄県高校招待サッカー大会出場チーム】

県外:札幌光星(北海道)、秋田商業(秋田)、盛岡中央(岩手)、帝京長岡(新潟)、京都橘(京都)、報徳学園(兵庫)、米子北(鳥取)、高川学園(山口)、今治東(愛媛)、福岡大若葉(福岡)、ルーテル学院(熊本)、熊本学園大付(熊本)

県内:那覇西、宜野湾、FC琉球U-18、西原

 

取材・編集・写真:仲本兼進(RYUKYU SOCCER PRESS)

 

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