kumamoto Football Journal

【練習場だより】27名の選手が参加して、2024シーズンの全体練習がスタート。大木武監督、竹本雄飛選手、岩下航選手コメント

ロアッソ熊本は9日、県民総合運動公園サッカー場で今シーズンの全体トレーニングをスタート。英国研修中の神代慶人を除く27選手がおよそ2時間半にわたって密度の濃い練習に取り組んだ。

例年のようにオフ期間もしっかり体を動かすという「宿題」が出されていたのか、初日から別メニューの選手はおらず、全員が軽快な動きを披露。トレーニング自体もレギュラーシーズンと同じように最初から最後までボールを使ったメニューで、全員でのボール回しに始まって3対1、4対2、5対3と、徐々にグリッドを拡大して人数を増やし、最後は8対8+GKのミニゲームと、全てが実際のゲームにつながる内容。

大木武監督はじめコーチ陣からの指示も、ボールタッチの質や「遅い奴ではなく早い奴に合わせろ」というパススピード、体の向きや視野の確保など細かい部分の意識づけ、さらにパス&ムーブの徹底、相手の間に打ち込むパスルートの選択など、ただ単に体を動かすのではなく、チームとして目指すサッカーを実践する上で必要なベースとなる部分のディテールはすでに落とし込まれ、ここから開幕までの1ヶ月半で磨いていく、という意思が感じられた。

3年ぶりの復帰となった岩下航や昨季特別指定で長期間トレーニングに加わっていた藤井皓也だけでなく、昨年のうちにトレーニングに参加していたほか年末に行った韓国遠征に帯同するなど、新卒の選手もすでに全体に馴染んでいる印象で、練習後に大木監督も述べていたように非常に良い雰囲気の中で競争がスタートしたと言える。

チームは今週末の14日にロアッソ熊本ユースと最初の練習試合を行い、その後は県内外でトレーニングマッチを重ねて開幕に備える。

今季も全体練習のスタートは全員での円陣から

 

自身のキャリアでも最長の5年目の指揮をとる大木武監督。これまでと変わらず攻守で主導権を握れるチームを目指す

 

昨季先発に定着したGK田代琉我。ミニゲームでは終始細かいコーチングで指示

 

熊本在籍12年目を迎えたDF黒木晃平。存在感は変わらず

 

加入2年目の大西遼太郎。昨季は3バックの左で主力としてプレー

 

3年目となったMF藤田一途。今季は出場試合数を増やしたい

 

DF阿部海斗も3年目。最終ラインだけでなく、武器であるクロスを生かすならワイドMFでの起用も

 

加入1年目の昨季は負傷離脱が長かったDF岡崎慎。主力に定着するだけのポテンシャルは十分

 

5年目を迎えて背番号が7に変わったMF竹本雄飛。平川の抜けたトップ下も含め、攻撃的なポジションで鍵を握る存在

 

プロ11年目となったMF上村周平も、黒木同様にチームの顔。年齢的にも全体を引っ張る存在だ

 

加入2年目となるMF大本祐槻。昨季は中盤右で島村拓弥との関係からチャンスを作ったが、スピードを生かしてウイングでの起用も考えられる

 

在籍7年目のMF伊東俊。運動量も豊富で大事な場面で決め切る力はチームにとって不可欠

 

九産大から加入のFWベ・ジョンミン。九州大学リーグ得点王らしくゴールにむかう貪欲さに溢れる

 

柏からの期限付き移籍で「復帰」したDF岩下航。柏での悔しさをぶつけ、再びチームに貢献してほしい

 

昨季途中の期限付き移籍から、今季完全移籍となったDF酒井匠。高さと合わせ、積極的に縦に打ち込むパスで最終ラインの主力に食い込みたい

 

長期に渡った負傷離脱から復帰したMF三島頌平。ゲーム感覚を取り戻して昨季の悔しさを晴らしたい

 

加入1年目の昨季、左FWとして定着した松岡瑠夢。今季は精度を高めてさらに数字を伸ばせるか

 

平川の番号を受け継ぐ形になったMF藤井皓也。特別指定の昨季はデビューならずも、技術の高さは実戦でもチームの武器になる

 

昨季後半は出場できなかったにも関わらず、チーム最多9得点記録した石川大地も復帰。現時点ではFWの軸と言える

 

常葉大から加入のMF古長谷千博も技術の高い選手。1年目のデビューなるか

 

2年目のFW大崎舜。昨季はチャンスが多数ありながら初ゴールは生まれなかったが、キープ力や突破力もあり、早い段階で取れれば軸になる可能性十分

 

MF豊田歩も2年目。左足のキックはセットプレーでも武器になるだけに、存在意感を示して定着したい

 

昨季は1試合出場にとどまったGK佐藤優也だが、その経験値やブレないメンタルはチームの精神的な支柱

 

DFへのコンバートで才能を開花させた3年目の江﨑巧朗。得点力も高い貴重な存在

 

MF東郷翼は2年目。昨季はベンチ入りも果たせなかったが、この1年での成長を示して出場機会を掴みたい

 

DF宮㟢海斗も2年目。DF陣は意外と充実しているなか、存在感を示して出場時間を伸ばせるか

 

プロ2年目となるFW道脇豊。昨季リーグ戦では結果を残せなかったが、将来のためにもリーグでまずは初得点が欲しい

 

3年目となるMF東山達稀。両サイドとも競争が激しい中、自分も持ち味をどれだけ発揮できるかが鍵

 

東海大から加入のGK佐藤史騎。1年目とあって競争を勝ち抜きのは厳しいが、先輩である田代の定着は佐藤にとっても参考になるはず

 

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