【ゆきラボ】フードロスを減らそう。旅先で食事に迷ったときにもおすすめ。量り売りで食べられるレストランの話
こんにちは!ドイツの日常コラム「ゆきラボ」です。
こちら、2月の上旬に地元紙に載ったスキー場の写真ですが、雪がありません。ここのところ毎年、夏が来るたびに「記録的な暑さ」と報じられているような気がするのですが、冬は冬で「記録的な暖かさ」が決まり文句のようになってしまっています。フライブルクは、雪国と言うほど寒くはありませんが、これまでなら公園で子どもが雪遊びができる程度の積雪がありました。車やバスで30分~1時間も走ればアクセスの良いスキー場があり、本来ならちゃんと地元でウィンタースポーツを楽しめる地域なのですが、2021年に少しまとまった雪が降って以来、ずっと雪の少ない冬が続いています。
冬のスキー客が重要な収入源になっている山間部では、「冬に雪がある」という前提で経営をしていくことそのものが、もはや現実的ではないのではないか…という声が聞こえてきます。私がドイツに来たばかりの2000年代は、冬になるとフライブルクのスポーツショップの店先に、近隣スキー場の積雪状況が掲示されていました。気づけばそれもなくなって久しいです。スキーをしたければ、もうスイスやオーストリア方面まで足を伸ばさないと充分な積雪がありません。
さて、以前、このコラムでフードロスを減らすためのアプリToo Good to Goについて書きました。今回は「食べたい分だけ食べられるレストラン」の、フードロスをなくす取り組みをご紹介します。
「食べたい分だけ食べられる」というと、バイキングスタイルの食事を思い浮かべる方も多いと思います。ドイツでも、インド料理や中華料理など、アジア系のレストランを中心に、All-you-can-eatと呼ばれるスタイルの定額食べ放題のレストランが人気です。ホテルの朝食などもバイキング形式のところがほとんど。
バイキングスタイルの難点は、食欲旺盛な人にはお得に食べられても、少食の人にとっては割に合わないということ。それと、外食がどこも値上げされている昨今では、お店によってはバイキングが割高に設定されているところもあるので注意が必要です。割高な分、元を取りたい、お得に食べたいと欲が出てしまうと、ついつい取り過ぎたり、食べ過ぎたりしてしまうので、良くないですよね。
今回ご紹介するのは、食べたいものを食べたい分だけ取って、取った分だけお金を払う量り売りスタイルのレストランです。コラム後半で具体的にご紹介していきます。
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