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「football fukuoka」中倉一志

【記者会見 J1第3節 福岡-川崎】「元々持っているものを出せばゲームをひっくり返せることをまた再確認できた」/長谷部茂利

2025明治安田J1リーグ 第3節
日時:2025年2月26日(水)19:03キックオフ
会場:ベスト電器スタジアム/7,106人
結果:アビスパ福岡 1-2 川崎フロンターレ
得点:[福岡]ナッシム ベン カリファ(15分)、[川崎]家長昭博(42分)、エリソン(85分)

長谷部茂利監督(川崎);
Q:試合を振り返って
「1点ビハインドになった。その失点のところは、ボールホルダーへのプレスも、また背後へのケアというんですか、取られないようにというところで言うと、相手は素晴らしかったと思いますが、自分たちが拙(つたな)い、良くないプレーでした。それ以外は、点数をもう少し取れたんじゃないかなというように、そういうふうに感じました。ゴール前に持っていく回数は少なかったですけれども、チャンスはあったんじゃないかなと思います。ただ、2点ともヘディングで、パスだったりシュートだったりというところを磨かなくてはいけないという話をコーチともしていたり、また選手にも伝えたりしていましたが、そういう中で、両方ともそういうゴールだったので、少しでもそういう意識を持ってやれば変わるし、元々持っているものを出せば、こういうふうにゲームをひっくり返せる、そういう力を持った選手たちだったなと今日また再確認できました」

Q:今季初めてビハインドの状況になった後の選手の対応力と、逆転にまで持っていったゲーム運びというところをご覧になって、どう評価されていらっしゃいますか?
「良かったと思います。ベンチから指示がなかったわけではなくて、それも含めて、コーチからも含めて、チームが勝つために何が必要だというところで、前半のうちに1点返して同点に、また後半1点取れば逆転にという、ありきたりの流れですが、それを実行できていた、中でよく話を選手同士でしていますので、そこにつながったんじゃないかと。非常に良かったと思います」

Q:連戦が続く中で、前回の試合からそんなに選手の入れ替えがありませんでしたが、監督の目から見て、選手のコンディションがいいという状態に映ったのか。また福岡の戦い方を考えてのことだったのか、その辺の考えを聞かせてください。
「もちろん対戦相手は考えていますが、試合と試合の間が3日間ありました。なので回復は可能だというふうに思いました。また、練習も見て十分いけるなと。試合と試合の間が3日という流れは、おそらく今季になって3回目か4回目なんです。もちろん、それを想定して、プレシーズンの時にそういうスケジュールで練習試合を組んだりもしています。なので、選手たちは少し慣れてきて、そこにアジャストできる身体にうまく時間を過ごしているというところも良くなってきているんじゃないかなと。準備してきたことが少し浸透してきた、そんなふうに思っています」

Q:キックオフの際にコートチェンジをしましたが、そこの考え方と、福岡という場所で試合をしてどんな想いだったのか教えていただけますか?
「くじ運がいいんですか? キャプテンが。勝ったようですね。勝ちました。このスタジアムでは、ゴール裏の応援がある90分前後、あそこのゴールに入れることが多いんですね。私、知っているんです。だからそれをさせないためにコートチェンジの話はしています。あとは、キャプテンが選びました」

Q:古巣のスタジアムでやるということに関してはいかがでしたか?
「多少なり違和感はありましたけど、でも試合になったらプレーに集中している選手たちに集中していますので、そういう意味では違和感はありましたけれども、試合に集中できました」

Q:先ほど、ゴール前に持って行く回数が多くなかったけれど、得点はもう少し取れたのではないかというお話がありました。ゴール前に持っていくことが多くなかった要因について、現時点で考えていらっしゃることがあれば教えてください。
「もう少し、フィニッシュに行く前のプレーが正確に、かつ迅速にというか、そこにつながるようなプレーができれば、シュートに簡単にいけるような感じはあったと思うので、少しのコントロールだったり、角度だったり、ボールの動かし方だったり、個人の場合と2人の場合とあると思うんですけれど、その辺をもう少しだけ磨けば、いとも簡単に点数を取れるんじゃないかなという印象です」

Q:古巣との対戦ということで、アビスパの強度については、どのように感じられましたか?
「強度は高いと思います。今シーズンはアクチュアルタイムを長くするということで、多少のぶつかりだったり、足が当たったりとかいう少しファウル気味なプレーも、流すことでプレーをさせる、継続させるっていう方式なので、そういうところがマッチしていると思います。非常にアビスパ福岡さんにとっては非常にいいし、日本のサッカーにとってもいいことを率先してやれるんじゃないかなと思います。何か所かファウルじゃないかなと思ったところもありましたが、でもそれがこの競技なので。数ヶ月前まで指揮を執っていたチームですから、出足はうまくいっていないと思いますが、ここから巻き返してもらいたいなと思います」

Q:監督がアビスパを指揮されていた時とはメンバーが少し変わったアビスパですが、対戦相手として脅威、怖さというものを感じた部分を教えてください。
「そんなにありませんでした。だから喋れないです。1失点したので、そういうプレーには気をつけなくてはいけないということで、修正しなくちゃいけない。反省して次に向かいます」

Q:試合後、アビスパゴール裏に挨拶に行かれましたが、どんな言葉をかけられて、どんな気持ちになられたのかを教えてください。
「感謝の気持ち、それを言葉で、せっかくここにいるので、100メートル走れば声が届くので、まず5年間ありがとうございましたということと、今日のゲームもありがとうございましたと、ただそれだけです。また会いましょうということを最後に一言添えて、礼をして帰ってきました」

Q:サポーターの声援を受けて、どのような気持ちになられたのでしょうか?
「サポーターというのはアビスパのサポーターですか?
声援は受けてないので、拍手を、お帰りと言ってくれた人もいましたけれども、拍手だけなので別に声援はないです。ただただ自分の気持ちを表現したかっただけで、ただそれだけです」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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